【d!】終末世界 (ページ8)

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前線と調査ページ8

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ヘスリヒの悪夢が起こって数週間後、政府ではポルーションエリアの調査が始まった。

そもそもこのポルーションエリア、という名称もこの調査で決まったのだ。政府の動きは遅いが、生き残った人間達を纏めるのにはやはり政府の力が有効だったのだ。しかし政府が行なった調査は名称などの面では有効だったものの、前線での戦闘に関しては全くもって遅すぎたのである。

ヘスリヒの悪夢が起こったあの日。あの日はあの後特に何も起こらなかった。しかし異変は次の日に起こった。

何が起こってもおかしくないだろう、と独自にあの橋を監視していた者が居た。その為異変にすぐ気がつくことが出来、どうにか出来ないものか、と多くの人々が集まった。

しばらく橋を睨むこと数分。
橋の中央に台座のようなものが現れたのだ。その台座は世界の至る所に現れ、破壊を試みる者も居たが、全くもって破壊が出来なかったそうだ。

橋の中央に突如として現れた台座に驚いていれば、向こうの土地からヘスリヒ達がゾロゾロとやってきた。彼らは紫の何かキラキラとしたものを持った者を先頭にクリーンエリアに入ってきた。

此方側から疑問や驚きの声が上がる。
それもそのはずで、先ほどの異変の報告中に、ヘスリヒが単体でクリーンエリアへとやって来た時クリーンエリアに入った瞬間体が光り輝き浄化されるように消えていったのだ。その為奴らは入ってこれない、と考えて眺めていたのだ。

しかし浄化されずに入って来たヘスリヒ達はそのまま台座の前へと向かう。先頭のヘスリヒはその台座に紫色の何かを置いた。

するとゴォー、と強風が吹き荒れ始めた。風がしばらくして収まれば先程までクリーンエリアだった場所がなんとポルーションエリアへと変貌を遂げていたのだ。