【d!】終末世界 (ページ23)

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物音が聞こえ、フワフワと浮上した意識に、脳が追いつけばぱち、と目が開き、眩しい光が視界に入ってくる。すっかり目が覚めた私が布団の中でもぞもぞと動いていれば、くられ先生がヒョコッと仕切りから顔を出した。

もう起きちゃったか、と言ったくられ先生に私が何分くらいですか、と聞けば15分、と返事が返ってくる。あれだけすんなり眠れたのにそれだけしか寝てないことに驚き、もう一回寝ようかな、と考える。

するとどこかに行っていたナタリーさんがお客さんっすよ、とドアを開けてくられ先生にそう言った。その声に私は反射でガバッと布団へと潜り、息を潜める。私の行動の意味がわかったのか、くられ先生はさりげなく仕切りのカーテンを閉めてくれた。

やって来た客...男の話を聞いていれば、ポルーションエリアに巨大なヘスリヒの死体が転がっていた、不思議に思ったので死体の一部を持って来た、というものだった。

その話にやって来た男があの戦闘の後にやって来た者達の誰かだということがわかった。どうやらくられ先生やナタリーさんと知り合いらしく、仲良さげに話す男には好感を持てた。

暫くして話は終わったのだが、ふいにその男が私のいるベッドに寄って来た。どうやら隠れた時にバレていたらしい。その男はくられ先生にAちゃんが寝てるからそっとしてあげて、と止めるも全く無視してシャッ、とカーテンを開けた。