サルフェイ 2 ページ11
「僕も、君ともっと一緒に生きたいだなんて、今となっては思うんだ、君をひとりにはしたくないってね」
「ううう……っ」
「ほら、泣かないで?君の綺麗な顔が台無しだよ」
「でも、でも…っ」
「だからね、ひとつ提案があるんだ」
「てい、あん…?」
「僕に残された力で、君の寿命を終わらせる。そして、おそらく能力を使い切った僕は、君と一緒に尽きてしまうだろう。でも、そうすれば僕たちは死んでもずっと一緒にいれるんだ」
どうだろう?素敵なことでしょう?
狂ってるかもしれない、理解されないかもしれない。だけど、寿命の違う僕達に残された選択肢はこれしかなくて。
「ああ……なんて素敵なんだ、」
嬉しそうに、顔を歪めて笑う彼。
ああ、やっぱり。僕は君のことを誰よりもずっと愛している。この世界に、僕をここまで満足させられる人物はいうまでもなく彼しかいない。涙でぐちゃぐちゃになったその表情でさえ愛おしくて。
「ねえフェイ、最後に一度だけ、」
瞼を閉じて、彼からの愛を望むとと、それに応えるように、心を満たされるほどにそれを注いでくれる。
ずっと、ずっと大好きだよ、フェイ。
これからもずっと、僕たちは一生一緒だからね。
残された僅かな力を使い、彼の生命に終止符を打たせる。ふわり、と優しく微笑む彼の表情を最後に、僕も同じように人生に終止符を打った。
むかしむかし、あるところに寿命が短いかわりに特殊な能力をもつ少年と、それを持たない少年がいました。
周りのみんなは彼らをみて、不幸だと言いましたが、彼らはとても幸せでした。
そして、寿命を終える最期の瞬間の彼らの表情は、どちらも穏やかで、それは世界で一番幸せであることを証明しているようでもあったそうな。
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イナクロを一気見しました。
イナイレ史上、最高に大好きなカプはサルフェイちゃんだったりします。とても泣きました。
(2回の連続サルフェイちゃん失礼します〜)
もしも、ラグナロク戦の3回戦でエルドラドチームの敗北が決まったのであればどうなっていたのかを考えていました。じゃあこうなりました。
天馬たちとの出会いで、なんやかんやでフェイくんは生きることの大切さを学んだと思うし、もっとSARUと一緒に生きていたいと願ったと思います。だけどSARUは理解してくれなさそう。気付いたら重くなってました。
サルフェイの素晴らしさが少しでも伝わっていればいいな。

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mini @ 気まぐれ返信ごめんなさい(プロフ) - ふふる。@お布団もふもふ教副隊長さん» わ〜ありがとうございます〜南涼まじ良きですよね...雨雪ですか!書いたことないカプなので遅くなるかもしれませんが大丈夫ですよー!! (2020年6月4日 18時) (レス) id: 5da2f08714 (このIDを非表示/違反報告)
ふふる。@お布団もふもふ教副隊長(プロフ) - mini @ 気まぐれ返信ごめんなさいさん» 南雲に風水〜!マジ神です!雨雪って作れますか? (2020年6月4日 18時) (レス) id: 28f80b2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
mini @ 気まぐれ返信ごめんなさい(プロフ) - 蓮花さん» リクエストありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです〜!基緑ですね、了解しました! (2020年6月1日 10時) (レス) id: 5da2f08714 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花 - リクエスト失礼します!基緑お願いします! (2020年6月1日 6時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年5月10日 5時