Really no (ページ29)

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名前はやまだりょうすけくん。
今年入学する新入生。

「せんせいすき！」

「あ、えーっと、ありがとう？」

「せんせいは、俺のこと好きですか、？」

「ん～、まだ分かんないかな、？」

てか、ほんとにこの子顔整いすぎだろ、… モデル並みじゃない？マジで。

会ってすぐに告られたのは前代未聞だ。もちろん告られたことは何回かあるし、何故か生徒から告られたこともあるんだけど…… そんな、話してもないのにすぐに告るなんてこと、ある？

「えーっと、やまだくん？」

「はい！」

「なんでそんなに来るの早いの？入学式、まだまだじゃん。」

「俺いろいろと覚え悪くて、学校までの道迷って遅れたらどうしようって不安になって、早めに出たんですけど早く着きすぎました！」

ほ～、そういうこと。
納得、いく、かもしれない…多分。まぁ、可愛いな、って思っちゃうよね。
というか、にこにこにこにこ見詰められるとちょっと照れるって。かっこいいから尚更。

「で、せんせ、」

「ん？」

「好きなんですけど、」

「うん、ありがとう。」

「付き合ってくれませんか？俺と。」

つきあう？…………………………付き合う？！

「ええ？！なんで？！」

「だから、好きだからです。」

「え、ちょっとまって、それ本気だったの？」

まあ、早めに折れるだろなんて思ってたけど、ここまで貫き通してくるとは…

「まさか、俺が嘘ついたとでも、？」

「い、やいや、ううん、本気だと思ってました…」

いやなんで俺敬語になってんだよ。

……… だって、！やまだくんがめっちゃ寄ってくるから！顔近いって！もう鼻先ついちゃってるけど大丈夫なのこの状況！

やまだくん、圧がすごすぎてこれは簡単に冗談言えないパターンのやつだ。

まあ、そんなことおいといて、

「…ごめんね、やまだくん、」

「…」

答えなんて最初から決まっていた。

生徒と先生が、付き合うなんて絶対だめ。もしバレたりしたら… やまだくんに未来はないから。

「だから、その気持ちに応えることはできない。」

悲しいけど、ごめんなさい。

「…………そうですか、」

「うん、ごめ

「じゃあ、好きにさせます。」

「え？」

「絶対俺のこと好きにさせますから、待っててね、

伊野尾慧さん。」