Really no (ページ3)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:114,559 hit

. ページ3

.

しばらく静かにしてると、顔を上げはじめた。
これも俺の作戦。静かにしとけばいつかは不安になって俺の事見てくれるかと思って。

くりっとした目が俺を捉えた瞬間、机の上に身を乗り出して先生の唇にキスを落とした。
真っ赤だった顔がさらにぶわっと赤くなって俺の胸を押した。

毎日してるのに先生はいつになっても慣れてくれない。毎回見せてくれるその初々しさが俺の胸を締め付けて、好きが溢れる。

もう、止められないよ、

「そろそろおこるよ、やまだくん、」

「ちゃんと人いないの確認したから大丈夫だよ、」

「そういう問題じゃないの、

下手したら、やまだくん退学だよ…………？」

自分の心配よりも、俺の心配。

怒ってるせんせいもかわいい、なんて馬鹿な思考が俺の脳を支配する。
だって、怖くないんだもん。むしろ愛おしさの方が断然勝つ。

「せんせ、」

「…………なに、」

「帰ろう？勉強は明日ちゃんとするから、」

「ん、…………… 絶対してね。」

何度この俺の言葉にだまされてきたのか。
昨日、俺は同じことを言ってせんせいを連れ帰った。

昨日の明日、つまりは今日。
先生からしたら、俺ってちゃんと勉強してるように見えてるのかな、なんて。

「帰ろうやまだくん。今日はとことんお説教だよ、っ」

「へ？なんで、！？」

「学校でハレンチなことしたからに決まってるでしょ！」

いつもいつもやまだくんは反省しないんだから…って頭を抱えはじめた。

ふふ、かわいい。
そのまま俺でいっぱいになって ………？って、

考えてるのは俺の事だけど、
正確に言えばバカ出まくりな俺の事。

そんなせんせいも、既に呆れてるのか家に帰ってもお説教なんてしない。

いや、お説教なんてさせてやらない。

その前にさっき教室でしたキスの続き、はじめようよ。

〈先生と俺〉end