Really no (ページ13)

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◎ Thunder ページ13

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やまだくんは一つ、今の今まで俺に隠してることがあった。

それは、

「この…雷いつ終わる、のかな、、っ」

少しビクビクしながら雷の終わりを待つやまだくん。

そう、多分彼は雷が苦手。
まあ直接聞いたわけじゃないから確信はできないけど、この様子からしたら苦手だろうなって。

それに比べて俺は雷が好き。正確に言えば、大好き。
やまだくんにとってはものすごく不快？不謹慎？かもしれないけど、音と言い光と言い、なんか、心地がいい。安心できる。

窓からピカっと光が入り込み、数秒後に大きな音が鳴った。同時に雨の音も大きく変わる。

「そこら辺で落ちたかな？」

「へっ？！マジ？……… いや、大丈夫ですよ？俺。雷には結構強いんで、」

いやいや今頃もう遅いよ。
なんかもう、強がるやまだくんが可愛く思えてきた。ずっと可愛いんだけどね？

しかも、雷には結構強いんで、って言葉も日本語としておかしくない？それは打たれ強いって意味？
そうだとしたらもう無敵じゃん、強すぎでしょ。

…………日本語おかしいのも、怯えて、話す言葉もままにならないぐらい怖いってことだよね？

全く、もう…………可愛いなぁ。ほんと、可愛い。
雷のことなら、唯一、俺がやまだくんの前に堂々と胸張って立てるな。

「ほんとのこと言っていいんだよ？」

「ほんとのことって、俺ほんとのことしか言ってない、」

「そ？じゃあ外出る？」

「は？！馬鹿なの？打たれて死んじゃうよ！」

やまだくんは本気で俺を止めた。顔怖いよ、行かないから安心してよ。
つか別に、用事ないしこんな大雨の中散歩ってのも頭おかしい奴にしか見られないでしょ。

俺は散歩より、やまだくんとのんびりする方が好きだよ。