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宏太side
中島「もし、何か気付いたら僕にも教えてください…」
「はい…、では、失礼しました」
中島さんに会釈をして、慧の部屋に向かった
この施設に来てから1年半…
部屋番号“622”
その扉をそっと開ける
「慧…?」
最初の頃みたいにベッドに座って
窓を見ていた
慧「宏太…来てくれたんだね」
穏やかな顔
俺はベッド横の椅子に座った
「何?大事な話って」
慧「俺たちさ……
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別れようよ」
慧のか細い声が部屋に響く
「え?ちょっと待ってよ」
慧「もう、宏太は限界だよね、こんな俺」
「俺は…「無理しなくって良いよ」
慧「無理しなくって良いんだ、苦しむのは俺だけで」
そう言う慧に少し苛立ってきた
「な…何いってんの!!」
慧が目を見開く
「俺は1人で楽な道を進むより、
慧と辛い道を進んだ方が100倍良いよ!」
思いきって言った言葉に、顔が紅くなる
慧「………最後にそう言ってくれて嬉しかった
・
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ありがと」
そう笑った慧は天使の様で、儚かった
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ひよこ - コメントお待ちしています! (2018年7月18日 17時) (レス) id: d38d4b59aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコッピー | 作成日時:2018年6月1日 6時