第7話 過度な想像はご法度。 ページ8
「………えええええええ!?え?え?た、隊長、さんですか……??」
思わず引き吊った笑顔で命霊はそう声をあげた。その光景を見た隊長、湊は少し笑いながら
「ああ、にしても随分驚くんだな。そんなに意外か?」
と、未だ困惑した表情の命霊に問いかけた。
「いや、そう言うんじゃないんですが……なんと言うか……、想像と違った…?というか…」
としどろもどろになりながらそう答えると、
「…想像と違った、って一体どんなの想像してたんだ?」と?マークを浮かべながら、湊はまたそう問いかける。
「…………、ちょっと…その…言えないです、かね」
「言えないほどの想像なのか…!?」
「まぁ、……ちょっと…すみません」と頬を掻きながらそう微妙な顔で命霊が答えると、「そうか…」と、湊はこれまた神妙な面持ちで返した。
まさか、『鬼の形相をした傍若無人な血も涙もない人』だと思っていたなんて……目の前のこんな優しい人に言える訳が無い。
「んー、まぁ、気になる所ではあるが、そうだな。…とりあえず部署内を案内したいし中に入ろうか。」
そう言い、また笑顔になって命霊にそう告げる。はっとした顔になってもとの顔に戻ると命霊はその声に元気に「はい!!」と、答え部署内へと着いていった。
3人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:2%@にぱーせんと | 作成日時:2019年10月30日 11時