Embodying War 【本編】 (ページ28)

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第２７話　研修指導？４日目【九龍　空&ハプニング】③ ページ28

とりあえず事前に隊長さんに電話を掛ける事だけ教えて貰えたので隊長さんに電話を掛け戦闘処理の了解を得た。

「……＿＿それじゃあいこう。
確か音が鳴った場所はこの階の突き当たり
西側だから、出て人がいたらすぐこちらに気付くだろう。

蛇永は最初だし今回は後ろからついてくればいい」

「わかりました！」

そう言うとすぐさま九龍の後ろ側へ回る。
すると九龍が不意に右手を右下辺りに伸ばし手を広げるようにすると、微風とともにそこに
１本の刀が出来上がる。

蛇永は今目の前で起きた事を瞬時に理解できなかったものの数秒後それこそが昨日説明された『MP能力』というものだと言うことがなんとなくわかった。

「いくぞ」

そう九龍が言うと同時に扉を開け、瞬時に音のした方向を見やると割れている窓と、複数人の人影が見える。

「おい、だれか居るぞ。」

「はぁ？今の時間誰もいねぇんじゃ無かったんかよ！！」

「なんで俺に言うんだよ！！おい、とりあえずここの人間だかなんだか知らねぇが＿＿＿ぐぅっ！！」

そう、3人ほどがこちらに向かって襲いかかろうと姿勢を構えた瞬間。
３人の急所と思われる場所にそれぞれ見えない速さの斬撃が入る。

呻き声をそれぞれ小さく漏らした後、鞘に剣をしまうような動作をして刀を消した九龍のバックで彼らはその場に倒れ付した。

「…えっと、その人達はまだ＿」

「＿まだ殺してない。ただの峰打ちみたいなものだからな…。そうだ。蛇永、事後処理の手順を教えよう。まずは＿＿」

そう言って暫くはその侵入者達を縛ったり運んだりしていた。
暫くすると出払っていたメンバーが帰宅、合流することが出来、侵入者への対応はたまたま来ていたらいさんが興味本位でしてくれる事になった。

「にしても大変だったな。二人とも確かに相手がいくらばかりか弱かったから良かったけれど、無事で良かった。
今度ガラスは取り替えてもらおう」

なんて話ながらクッキーを作る隊長さんの勧めで事後共有スペースにて全員で紅茶を飲んだ。
そして俺は…
目の前で起こる奇怪な現象に軽いめまいが。

いやさ、だって不法侵入なんてそんな簡単に出来る？
そりゃ副隊長の対応力も素晴らしかったけれども！！
でも普通なくない……？普通？あ、ここではこれが普通だったっけ！？
え、今さら？そうですね！確かに！！

と、若干そんなこと思いながら端から見たら
物凄く真剣な顔でクッキー食べている蛇永を見て更に不思議に思う九龍だった。