Embodying War 【本編】 (ページ23)

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第２２話　研修指導？３日目【神宮胴　らい&藜&くま】④ ページ23

白衣の方、ガムを膨らました無表情の女の子が栗田真弓さん。通称「くま」さんで、
なんだかふわふわしたような可愛らしい見た目のニコニコしてる女の子がらいさんの妹である「藜」さんだ、と言うことを
らいが説明してくれた。

「んーまぁ、僕ら３人ともANNIHILATIONの上司でこの二人もたまに出入りするから。よろしくね～。」

「よろしくお願いします！」

「よろしくお願いしますわ」

「……よろしくお願いします」

それぞれそういって返す。
と、暫く謎(？)の沈黙が続いたあとに

何か思い付いた藜がぽんっと１つ手を打って見せると
一言提案してみせた。

「皆さん、お茶菓子と紅茶でも飲みましょうか」

「こほん、それじゃあ、仕切り直しで。
蛇永にはこれからここ、
ANNIHILATION の細かい説明とMPについて教えるからよーく聞いといてね。」

「はい！」
そういって紅茶やお茶菓子が用意された
長テーブルを挟んで3対1の形式でらいの講義が始まった。
因みに二人はどうせだから、ということで
らいの説明補助をしてくれることになった。

「まぁ仕事については他の担当メンバーから聞いてるとは思うけど。
基本は他の課がほっぽりだしたもの…要するに雑務とかの処理やら、それ以外の主要だったら報告書とかがうちの仕事としてあげられるね。

要するに、うちは他の課の雑務押し付けられてる感じなんだよね。

はぁ。

……なんか言っててムカついてくるな。」

「らいさん、話脱線してますよ。」

となりからくまがそう告げるとハッとした表情からにこりとした元の笑顔を蛇永に向けてくる。
大丈夫なのか、この国は。

蛇永はらいが話す、
他の課の現状を認可しているこの政府に疑念を抱いていた。
見るからに珍妙な顔をしていた蛇永を見て、またらいが話をつづける。

「ああ、ごめんね。
ANNIHILATIONの発足理由、他の課にも伝達はしているだろうけど知ってるかな？」

「発足理由ですか？
えっと確か近年では珍しいMP能力を持った危険集団が出来た、とかで対抗策として作られた部隊、だった気がします…」

うろ覚えながらもそう蛇永が言い切ると丁度紅茶とクッキーを食べていたらいさんが、ゆっくり頷く。

「よく覚えていらっしゃいますのね、蛇永さん」

「あ、いや、同室だった友人が色々噂とか教えてくれていたのでたまたま覚えてただけですよ！」

なんて藜に言われそう蛇永が返すと、
紅茶とクッキーを食べ終わったらいさんが

「それなんだけどさ、」と再度口を開いた