Embodying War 【本編】 (ページ16)

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第１５話　研修指導？２日目【兎野　翔】② ページ16

「あ！兎野さ＿＿＿…ぐはッ！？！」

そう声を掛けた瞬間。命霊の左頬に兎野の右ストレートパンチが華麗に決まる。
思わずきた衝撃で命霊は後ろに転んでしまい、

よくわからずに頬を片手で押さえながら困惑の表情で右手をこちらに突きだしたポーズのままこちらを見下げている兎野を見やると、

ハッとした様子でこちらに近寄るとしゃがんで目線を合わせてくる。

「…なんだ、蛇永さんですか。

てっきり強盗かテロ犯が図書室の窓から入ってきやがったのかと。すみません」

そう言ってを掴んで立ち上がらせてくれると蛇永はそのままの微妙な顔のままでつい、思ったことを口にしてしまう。

「いや、それもそれでどうなんですかね＿…？」

「戦闘防衛です。…あ、そういえば何か用事があったんじゃ＿って…………あ」

思い出したような顔をしたあとに蛇永の方を向くと「すみません」と言うと言葉を続ける。

「完全に忘れてました。
そう言えば今日の蛇永さんの研修指導担当俺でしたね。」

仕事の資料探してて。と言った兎野を見ながら

蛇永は頬に手を当てたまま、
　＿＿すでに言葉を失っていた。