思いつきで書いた短編集的な ページ25
【時々】
陽奈と黒尾がお昼時にファミレスに入ると、やはり順番待ちの人達が何人かいた
『私名前書いときます』
｢うん、ありがとー｣
黒尾はそう言って椅子に座る
陽奈は順番待ちの用紙の名前の欄にボールペンでヒナタと書いてしまった
『あっ』
まぁいいか、と思い、陽奈はそのまま黒尾の隣に座った
｢2名でお待ちの日向様〜｣
少ししてから店員が高い声でそう呼ぶ
『あ、鉄朗さん、呼ばれました』
｢うん、ん？｣
黒尾は不思議そうに椅子から立ち上がった陽奈を見上げた
『ごめんなさい、間違えちゃって』
陽奈は少し笑いながら言った
｢もう、陽奈は黒尾ね。陽奈黒尾。陽奈日向じゃないから｣
『なんで逆から』
黒尾は不貞腐れたように文句を言い、その言葉に陽奈は笑いながらそう言って店員について行った
【似合わない】
黒尾の部屋でゴロゴロしていると、黒尾がソワソワとジャージを持って陽奈を見てきた
『なんです？』
｢彼ジャーは男のロマン｣
そう言って掲げられる黒尾のジャージに陽奈は納得した
『いいですよ。着ればいいんですよね？』
｢ありがとうございます｣
黒尾は大袈裟にそう言った
陽奈は着ていた上着を脱いで、ジャージを着た
身長が女子の方では高い方に入る陽奈もそれより大きい、しかも男子の、となれば少し不格好だった
『これ、萌えます？』
陽奈は全身鏡の前で首を傾げた
｢めっちゃ可愛い｣
『でも、ワンピースにもなりませんよ』
ジャージの肩や腰部分は布が余っているが、指先は出ているし、裾も太もも半分くらいにしかいってなかった
｢俺のジャージを着てるっていう事実がもう萌えるよね｣
黒尾はそう言って写真を撮っていた
陽奈は撮られるがままに似合わないな、と苦笑した
【敬語】
｢いつになったら敬語取れるの？｣
黒尾が不満げが声を漏らした
『敬語使われるの嫌なんです？』
｢いや、距離があるっていうか……俺らもう夫婦なのに｣
黒尾は照れたように拗ねたように言った
『でも、私は好きですよ。鉄朗さん、とか……あなたに支配されてるみたい』
陽奈はそう言っていやらしく笑う
｢グッ！！｣
黒尾は呻き声を上げて前のめりになった
｢それは、反則｣
『どうしたんです？鉄朗さん？』
陽奈はそう言って黒尾の頬にキスをした
支配されてるのはどっちの方なのか
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かなぶん - めっちゃ好きです！どはまりの作品です！いいもの読ませていただきました！ありがとうございました！ (2022年9月16日 7時) (
レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです！ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました！ (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です！！！そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です！久しぶりにワクワクドキドキしました！ありがとうございますー！ (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ！！！！！😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…！今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました！20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています！ (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月19日 16時
