3話 ページ22
陽奈は少し顔を青くして、落ちた先を見つめた
｢ヘイヘイヘーイ！どう？見た？陽奈！俺すごくね？｣
『はい、めちゃくちゃ』
陽奈に褒められた木兎は嬉しそうに両腕を上げたが、陽奈はそれどころでは無い
安易にプロ、しかも男子の強烈サーブなんて拾ったら腕が今度こそ弾け飛ぶ
けれど試合は無情にも続き、木兎のサーブは治が上げた
なんで？あの人もう、おにぎり屋さん目指してるんじゃないの？！
陽奈は攻撃に身構える
侑が治に上げたボールは陽奈のブロックによって経路を変更させ、木兎が綺麗に上げた
｢あぁ？！｣
侑が驚いたような苛立ったような声を上げる
『木兎さん！』
陽奈は綺麗に木兎にボールを上げ、木兎は決めていた
｢ヘイヘイヘイ！！｣
｢女なんだからもっと下手であれや！｣
侑からの変な抗議に陽奈はビックリして肩を跳ねさせた
＊
その後の試合はもちろん一般人の女子がいる木兎チームの負け
けれど、なぜか侑は陽奈に威嚇しなくなっていた
｢陽奈ちゃんのセットアップは綺麗だけど、早さが足りない｣
『え、そうですか？』
侑の言葉に陽奈は両手を見つめる
｢お前、ちゃんとアドバイスできるなら、影山くんにも言ってやれや｣
｢はぁん？敵を強くしてどうすんねん！アホか！｣
｢アホはお前や。日向さんの上辺しか知らんと、強く当たりよって｣
｢だからそのお詫びとしてこうしてアドバイスしてやってるんやろうが！｣
治と侑が口喧嘩してるのを横目に陽奈は水を飲む
｢どーだった？双子｣
木兎はウロチョロと陽奈の周りを歩きながら聞いてくる
『凄いですね。片方はおにぎり屋さん目指してるのにスパイク強いし、片方はセットアップが相変わらず綺麗で、サーブも三刀流になってました』
｢だろだろ？！ミャーアツは俺と同じチームで、ミャーサムは人数足りないからって言ったらミャーアツが誘ってくれた！｣
『そうっすか。強い人たちとチームで良かったですね』
陽奈の言葉に木兎は嬉しそうに笑った
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かなぶん - めっちゃ好きです！どはまりの作品です！いいもの読ませていただきました！ありがとうございました！ (2022年9月16日 7時) (
レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです！ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました！ (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です！！！そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です！久しぶりにワクワクドキドキしました！ありがとうございますー！ (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ！！！！！😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…！今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました！20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています！ (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月19日 16時
