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109話 ページ11

『黒尾さん!翔陽!』


「陽奈!」


名刺を持っていた翔陽が嬉しそうに振り向いた


「陽奈ちゃん」


黒尾は愛おしそうな顔で陽奈を見る


「そうだ、世界のコヅケンとコラボ動画やろうと思ってんだけど、日向選手出てみない?陽奈ちゃんも双子枠でどう?」


黒尾は少し身をかがめて翔陽に聞いたあと、陽奈を見た


「面白そう!出ます!!何やるか知らないけど!」


翔陽は嬉しそうに言う


『いや、私がいっても需要ないです』


陽奈がスンと真顔で言った


「陽奈ちゃん、そういう辛辣な部分、どうかと思う」


黒尾はそう言って笑う


「あとはもっと儲かる方法がねー、ないかと思ってんだけどねぇ」


黒尾の悪そうな顔に陽奈はため息を吐く


「金が動いて、経済が回って、たくさんの人が熱狂して元気になって、それでいて!人があんまし死なない!

スポーツ。こんなに至れり尽くせりなものがあるかい」


黒尾の言葉に陽奈は微笑んだ


やっぱり、この人が好きだ、と


「陽奈、やっぱり研磨にしない?」


「この期に及んで日向選手はまだそんなことを!」


翔陽の言葉に黒尾が吹き出した


『あははっ!ごめん、翔陽。私、この人に心底惚れてるの』


そう言って陽奈は少し高い位置にあった黒尾の頬に背伸びしてキスを送った


翔陽は照れたように両頬に手を当て奇声を発し、後ろで見ていた侑も驚いたような顔をした


翔陽は烏野の同級生たちと、黒尾は澤村と木兎と出会った


「どうだった?陽奈!試合、面白かったろ?!」


木兎が興味津々に顔を近づけて聞いてくる


『うん。やっぱり木兎さんは誰よりもエースだ』


その言葉に木兎は大喜びで陽奈を高い高いのごとく持ち上げた


「ただのエースなんだぜ!俺!」


ちょっと言っている意味は分からないが、陽奈も楽しくなって笑った


「こぉら!木兎!俺の陽奈ちゃんだぞ!」


「木兎さんでもありだぞ!」


「陽奈ちゃんの辛辣さは片割れも受け継いでんのかよ!」


翔陽の言葉に黒尾が突っ込んだ

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かなぶん - めっちゃ好きです!どはまりの作品です!いいもの読ませていただきました!ありがとうございました! (2022年9月16日 7時) (レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです!ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました! (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です!!!そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です!久しぶりにワクワクドキドキしました!ありがとうございますー! (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ!!!!!😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…!今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました!20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています! (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月19日 16時

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