36話 ページ37
『そや、侑はどうなん？チームメイトとちゃんと仲良うやれてるよな？』
やってないなんて言わせへんで？の圧を込めて聞くと、侑は泣きそうな顔をした
｢聞いてくださいよー！もうホンマにあいつら自由極まりなくて｣
『そないに大変なん？佐久早は確かに気難しそうやけど、日向くんと木兎はええ子やないか？』
｢そうやけど、ちゃうんすよ！｣
侑の言っている意味がイマイチよく分からず美南は苦笑して苦労話を聞いてあげた
｢やからアランくんの突っ込みがどれだけありがたいものか分かったんです｣
『そうかー、良かったなー』
美南は適当に返事をする
｢なんっで、聞いといてそんな反応なんです？！｣
『思ったより苦労してて、思ったより話長かったから』
｢黒崎さん！｣
侑は頭を抱えながら、そう叫んだ
｢黒崎、もうそろ帰るぞ｣
黒尾も旧友との挨拶が終わったのか、少し離れた位置で手招きしていた
『んじゃ、侑、しっかりやれよ』
｢分かっとります｣
美南は侑の二の腕あたりを軽く叩いて、黒尾の元へ向かった
｢どうだった？久々の後輩は｣
黒尾がニヤニヤしながら聞いてくる
いや、この人はいつもニヤニヤ顔だな
『相変わらずですけど、侑の人格破綻者は少し直ったと思います』
美南の言葉に黒尾は笑いだした
＊
2021年
美南は兵庫にいた
｢美南、ええんか？夏休み取ったんに、俺の仕事なんか手伝って｣
北は不思議そうに聞いた
『ええんよ。私は、社会人をなめとったんや』
美南は畑を見渡す
『東京に行っても信介とは会える思ったし、ちゃんと時間も作れるって。けど、実際は全然無理。忙しい。なんなら、付き合わん方が良かったんじゃないか、って思う時もある』
その言葉に北は怒ったように美南を見た
『けど、私は後悔してない。東京に行ったんも、信介と付き合ったんも、後悔してないよ』
美南の言葉に北はホッとしたような顔をする
『あ！でも、孫の顔を見せるのはもっと先になってまうから申し訳ないけど…』
美南はそう言って恥ずかしげに笑った
｢ええんや。ばあちゃんもそれは分かっとるし、美南のことを尊重しとる。俺もそうや。子供は、もう少し落ち着いてからでもええ｣
北はそう言って美南の手を握った
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
