33話 ページ34
あの後、北と美南には少し距離ができていた
部員たちはやっとどちらかが気持ちを伝えのだと分かった
距離ができたということは相手を意識しているということ
治は満足気に頷き、侑は未だに自分だけ知らなかったことに悔しさを覚えていた
春高も終わり、3年は引退になるが、最後に記念撮影を撮りたいと北が言い出した
｢ええー、この横断幕をバックに記念撮影はおもろすぎひん？｣
そう言いながら侑は体育館の2階の手すりに飾られていく横断幕を見つめる
｢ネタになるやん｣
｢30年後もいじられんぞ｣
治の後に侑が言った
｢北さんがやるって言うんだからやるしかないじゃん｣
角名が言う
｢まぁ、確かにおちょくってる感じ出てまうわな｣
大耳が笑いながら言った
｢いやいや、北さんは純粋に記念撮影したいんやないですか｣
｢いいや、紛れもない悪ふざけやな｣
銀島の言葉に尾白が言った
｢黒崎さんは北さんの隣な｣
侑がそう言って自分と北の間に連れ込んだ
『なんで、マネージャーがセンターの横やねん。端やろ』
｢ええやんか、別に。隣になるん嬉しいしな｣
北の言葉に美南は少し俯いてその位置に立った
｢とりまーす！｣
理石がカメラを持って言い、シャッターが切られた
｢何やねん、サム、カメラ見ろや｣
｢外からカレーの匂いせえへんかった？｣
｢気のせいやな｣
治の言葉に銀島が言う
｢幻臭かよ、怖｣
角名が笑って言った
｢角名こそどこ見とんねん、赤木に黒崎も！｣
尾白が突っ込んだ
｢先生呼んで来よかとか考えとった｣
｢タイミング｣
赤木の言葉に大耳が言った
『やって、信介が急に手握るから！』
美南は頬に両手を当てて恥ずかしそうに言った
なんでこいつらまだ付き合ってないんや
部員全員がそう思った
｢次、全員で撮るでー｣
｢ええーっ！？｣
｢撮り直します？｣
｢ええやんか｣
理石のカメラを覗き込みながら北が言った
｢らしくてええわ｣
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
