27話：春高の日 ページ28
それから数日後、新幹線に乗って東京体育館へ向かった
春高の始まりだ
稲荷崎はシードのため1回戦目はやらず、2回戦目で、今バレー界を騒がせている古豪、烏野高校とぶつかった
北はジャージをいつも通り女優のように羽織って先頭を歩く
美南はその横でドリンクの入った鞄を持ってベンチへ向かった
練習を見れてないファンの子達はこれ見よがしにアイドルのライブのようにうちわを持って現れていた
そして応援団はこちらも強豪の吹奏楽部にお願いしている
｢って！なんで黒崎さんの名前があんねん｣
前の席には侑や治の名前が多いものの、後ろの方を見るとほとんどが美南になっていた
『そんなん知らんわ』
｢アランくん、黒崎さんが俺らのファン取った！｣
｢ツム、お前、いつもファンのやつらウザがってたやん｣
侑の後に治が呆れたように言った
｢でも、応援してくれる人が減るんは嫌やんか｣
｢どういうことやねん｣
｢でも、本当になんで黒崎の名前があるんやろな｣
尾白も不思議そうに客席の後方を見ており、美南もつられてそちらを見た
｢キャー！｣
｢今目え合った！｣
｢私を見たんや！｣
｢ちゃうやろ、今のはうちや｣
｢争うと美南さんに怒られてまうで｣
その一言で静まる美南ファン
侑と治のファンの子達は美南とそのファンの子たちを胡散臭そうに見つめていた
｢統率が取れてる｣
治が感心したように言った
美南はアホらしい、と息を吐き出してベンチに向かった
そして試合が始まった
最初は侑のサーブ
侑は拳を上で握って音楽を止め、ジャンプサーブをした
しかし、それに合わせて女の子の声が響く
『あーあ』
美南は呆れたような声を出した
侑のサーブはちゃんと入ったが、侑はその声を上げた女の子2人を睨みつけた
次のサーブはアウトだった
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
