26話 ページ27
『私は着たいもの着とるんや。わろてんちゃうぞ』
美南の綺麗な顔と高圧的な態度に似合わず、可愛らしい、いわゆる量産型と言われる女の子たちが着てそうなファーがついた白いワンピースコートを着ていた
部員たちは肩を震わせる
北もそれにつられて満足そうに笑っていた
『うるさいねん。似合わへんならそう言えや』
｢似合うとるから笑えるんやんか｣
『どういうことやねん！』
侑に拳を入れながら美南は神社に向かって歩き出す
背が高い集団に囲まれてる女子1人という構図に初詣に来た人達はチラチラとそちらを見ていた
｢でも、黒崎さんなら黒の革ジャンとか着ててもおかしないのに｣
『母の趣味を受け継いだんやろ。子供ん頃からふわふわな可愛い服ばかり着せられてお姫様やー！って言われとったからな。
まぁ、その後に片っ端から汚してって、結局男の子みたいな服着とったけどな』
｢お姫様やのうて今や乱暴な女王様｣
『侑、それ以上言うたら蹴落としたる』
｢ここ階段！｣
美南の言葉に侑は怯えたように言った
｢でも、似合ってるからいいやないの｣
尾白が仲裁に入った
『当たり前や。私は可愛ええからな』
美南は自信満々に言ってみせた
｢性格はもう少し可愛げあってもいいと思うけどね｣
角名がボソリと言い、美南は後ろに向かって睨んだ
｢ほら、神さんの前や。静かにせえ｣
先陣を切っていた北が部員たちに向かって言う
賽銭箱の前に来て、みんな横並びで手を合わせた
春高に勝てますように
美南も一応そう願った
北が入ったから入ったバレー部は、ズボラな美南には到底完璧にこなせるはずもなく、最初の頃は辞めようかとも思っていた
けれど、北がちゃんとやってるから、美南も手を抜けるところは抜いて、けれどしっかりと、何となく続けるようになった
何となくやってるなんて言ったら侑は怒るだろうが、それでも美南はマネージャーを辞める気はなかった
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
