12話 ページ13
お風呂は女子風呂もあるが、昔の銭湯のように天井の壁部分が空いているので、騒ぐ男子風呂の声はめちゃくちゃ響いている
この作りのせいで覗きを働こうとする奴らがいるのだが、なぜ作り替えないのか美南には分からない大人の事情か何かがあるのだろうと思った
｢おい！ツム！俺のシャンプー使うなや！｣
｢はぁ？！どっちが使ったって一緒やろが！｣
うん、3年の時間に入ればよかった
美南はお風呂の時間割りを思い出しながら後悔した
しかし、ズボラな美南は決まった時間に入る、ということが出来ないのだ
入ろう、と思った時が美南の風呂の入り時で、それ以外はどうしても面倒で入りたくなくなってしまう
北には直せと言われたが、直す気はサラサラない
｢おい！角名！何わろてんねん！｣
侑が叫ぶ
｢おい、声が大きいぞ｣
銀島の声だ
しばらく静かになったので、美南はおや？と不思議そうに男子風呂の方の天井へ目をやった
｢おい！今のどっちが勝った？！｣
侑の声が突然響き、美南は肩を跳ねさせる
風呂場で何、勝負事してんねん！
美南は突っ込みたい気持ちと、叱りたい気持ちをグッと抑えた
｢治じゃん？｣
角名が言った
お前適当やろ
｢お前適当言うなや！今のは俺の方が水の中入っとったわ！｣
逆上せるやろが、あいつらマジで何してんねん！
｢角名が言うんやったら俺の勝ちや｣
｢もう1回勝負せえ！｣
｢おい、のぼせるぞ｣
まともなのは銀島だけだな
美南はため息をついた
｢そういえば、ここの壁、上の部分空いてるから女子風呂に今の会話筒抜けだぞ｣
角名がいつもの調子で言った
その途端、双子は静かになった
今度は何で勝負しとんねん
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
