142話+3 ページ49
「さぁな
けど、呪力は大分蓄えてるんだろ?」
「それは他の番号も同じだろ」
「でも、アレ等は牙を向ける程呪力がないでしょ?」
「そもそも、肉体がないとアレは動けないだろ?」
「忘れたのか?
あくまでほんの少しの呪力ならだろ?
大量に蓄えるとどうなるか分からんぞ?」
「あぁ、なんせ“A”の呪力が蓄えられてるんだからな」
「そういえばそうだったな」
「だとしても、それはどうにかなるだろ」
「違いねぇ」
「けどよ、9番はそうだとして、7番8番は玄武の呪力が篭ってるんだろ?」
「それは心配ないだろ
第一、篭ってるのは玄武じゃなくて玄武の継承者になる筈だった奴だろ?」
「いや、篭ってるのは玄武の歴代最強の継承者、憲剛の呪力だ」
「そうだとしても、問題ねぇだろ」
「それもそうだな」
「というか、どうでもいいだろ?
そんなの」
「そんなのって……
この先何がキッカケで戦争になるか分からんぞ?」
「呪胎九相図がキッカケになるとでも言うのか?」
「ならないとは言い切れないでしょ?」
「なったとしてもどうにかなる
あんなの、俺達の敵じゃない」
「こんなの予想したって当たるとも限らねぇしな」
「考えてみれば無謀だったな」
「ハァ、なんでこんな行き当たりばったりなんだよ
もうちょっと計画性を持て」
「それこそ、俺達に求める事自体無謀っすよ」
「こんなのは前から変わらないだろ?」
「そうだな……」
「でも、彼奴等よりマシだな」
「あぁ、自分勝手で人の話なんて聞きやしない」
「その癖、誰かの為に体張ったりして死にかけたり……」
「懐かしいっすね〜」
「アレが最後だったとはな……」
「……最後じゃねぇだろ?
今だって、Aのお陰でまた出来てるじゃねぇか」
「……だな」
「Aに感謝だな」
「あぁ……」
「だが、コレで本当に最後になるかもな」
「……ざぁな゛」
「最後になるかもだし、最後じゃなくなるかもしれない
もしかしたら、俺達の命が先に尽きるかもな」
「そんな事あんのかよ?」
「そうそう俺達は死なねぇぞ?」
「あぁ、俺達は寿命がない
が、不死身でもねぇんだ
どうなるかなんて、分からないだろ?」
「絶対なんて物は存在しない」
「あぁ、存在しない
それでも何が起こるか分からないのがこの世界」
「面白いもんだな」
「さぁ、此処から先……
誰が動き、どんな未来になるかな?
楽しみだ」
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ