94話 ページ46
A視点
そう思ってたら私は前に倒れた
な、何で……?
体力で短くなったとは言え、そんなに時間は経ってないのに……?
五条「!?だ、大丈夫……!?」
A「は、はい……
何か、力が抜けて……」
貴人【纏神呪を連発使用したからだ】
!貴人……!
五条「それって……」
貴人【身体が追いついてないんだよ】
A「でも、あの時……!」
宿儺と戦った時は2回連続で使えた……!!
貴人【それは体力が落ちる前の話だ
少しは体力が戻っているが完全とは言い切れない
それに、あの時は呪力を全部使えたから出来た事
だけど、まだそれが出来ていないから、使えても身体が追いついてないんだ】
そういう事だったんだ……
五条「立てそう?」
貴人【無理だ
消耗が激しいから、暫くは立てないだろうが痛みとかは感じないから少し休めば回復する】
五条「成る程ね
早く硝子の所に行きたいんだけど、Aをそのままにしておく訳にもいかない
何より、僕が今の状態で連れて行く事はちょっと無理かも……」
貴人【やはり、最強と言っても人間はやはり人間だ
軟弱な生き物だな……】
五条「んだと……!ゲホッ」
A「ちょ、五条先生
1番怪我が酷いの五条先生なのであまり無理はしないで下さい」
……確かに、皆んなと比べたらそこまで頑丈じゃない
けど……
A「それでも……
好きでしょ?私達の事……」
皆んなが私の事を好きな様に、私も皆んなの事……
好きだからさ
貴人【……フン、別に人間が好きな訳じゃない
お前や、天馬みたいな歴代継承者や面白い奴が好きなだけだ
勘違いはするなよ】
フフッ
素直じゃないな〜、貴人も
貴人【勾陳と比べるな】
A「あ、バレた?」
伏黒「!?A!?
と、五条先生も……
!?ご、五条先生、その怪我は……?」
五条「あー、ちょっと恵
Aの事頼んでいい?
僕、今から硝子の所に言って治してもらいに行ってくるから
あ、Aの心配はしなくていいって
ただ、力が抜けてるみたいだけらしいから、暫く休んでれば治るって
じゃ、よろしくね〜」
そう言って五条先生は硝子先生の所に向かった
伏黒「……さっきまで、五条先生と戦ってたのか?」
A「うん、前よりは五条先生に傷をつける事が出来た」
伏黒「……凄いな、Aは」
A「んん、私は、凄くないよ」
凄くないから、仲間を……
目の前で死なせちゃうんだ……
69人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ