93話 ページ45
A視点
五条「！？……グッ、カハッ……」
(落ちてる！？
確か、今は動けない筈……！
そのままだと真っ逆さまに落ちて死ぬ……！！
早く行かないとAが死んじゃうのにさっきの攻撃で思う様に身体が動かない……！)
インターバルに30秒かかって、それまでは動けないから、下に居るとそれは敵に攻撃のチャンスを与える事になる
五条先生が直ぐに追いついてくる事は想定外だったけど、見た感じ私みたいに飛んでる訳じゃない
なら、落ちる度に速度が速くなるから、追いつけない筈……！
その間に30秒は過ぎる……！
その為に、ずっと空に居たから……！！
後、もう少し……！
五条先生は下に降りてきてるけど、私はもうとっくに五条先生が居た所よりも更に下に落ちてる
自分から下に降りる速度と、勝手に落ちる速度は……
全然違う……！！
自分から下に降りる速度は無意識の内にブレーキをかけてる
それに比べて勝手に落ちる速度は本人の意思関係なくブレーキなんかかからずに重力に従って落ちる
その速度は、私が知ってる限り追いつける人は居ない……！
だから五条先生はもう、追いつかない……！！
！動く……！
インターバルが終わった……！！
A「貴人明鏡符 貴爀人機 纏神呪！」
私は貴人の纏神呪をした
A「ズバァァァァァン！！」
それで貴人の刀を五条先生に向かって放った
けど、寸前で止めた
A「私の……勝ち！！です！！」
五条「！……まさか、こんな短期間でここまで成長するとは……」
そして五条先生は下に降りてきた
五条「まさか、落ちるのが計算の内だったとは……
まんまとハマったよ」
A「よく考えろって口煩く聞いてたので」
五条「まさか、僕が負けちゃうとはね〜
やっぱり、式神達の話を聞いた効果かな？」
A「そう……なんですかね？」
だけど、今回はまぐれに過ぎない
次、同じ方法でやった所で五条先生にはもう通用しない
何回も勝ち続ける事は簡単じゃない……
五条「アレ？嬉しくないの？」
A「嬉しいですけど、今回は偶々思いついた作戦が上手くいっただけに過ぎません
五条先生には、まだ1回しか勝ててません」
その間に、何回も負かされた
五条「ゲホッ……
あー、いった〜
流石に痛いから硝子の所に見てもらいに行くね」
A「はい、分かりました」
！？纏神呪が、解けた……！？
まだ数分も……！
ガクッ
A「え……？」
嘘、力が入らない……？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
