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拗ねて、そっぽ向いたAを、
後ろから抱きしめる。


「A、こっち向き?」


「無理」


俺の口真似して答えてくるんが、
めっちゃ可愛ええ。


「後ろ向いてたら、
キス出来へんやん」


お風呂上がりのAは、
髪をゆるくまとめてる。

ガラ空きになってる白いうなじに、
唇、押しつけたら、

肩が少し震えた。


怖がらんといて欲しい。


もう一回、幸せになれるはずやから。


パジャマの胸元のボタンに、指で触れる。


「A、・・・力、抜き?」


「私、そんな力、入ってるかな」


「うん、怖がらんでええで?」


髪を撫でて、
そのまま頭包み込んで、
顔だけ、俺の方向かせて、

ゆっくり、唇、重ねた。


触れるだけで、胸の奥がジンて熱を持つ。


「好きや」


気持ちが溢れて、
勝手に、音になってた。


夫婦になると、

こんな台詞、
気恥ずかしいて、

よう言わんかってんけど・・・


今は、伝えたくて、しゃあなくて。


「Aが好き。
めちゃめちゃ好きやねん。
最初からずっと」


「私もだよ。
出会った最初から、
苦手だと思ってた錦戸先生のことが、
本当は好きだったんだって。
最近、気付いた」


「最近?」


「うん、私、恋愛下手だから。
あんまり自分の気持ちも、
掴めてなかった」


「下手なわけあるか。
俺をこんなに夢中にさせるねんもん」


会話の合間にキスをしてんのか、

キスの隙間に、言葉交わしてんのか、


もうどっちか分かれへん。


甘い吐息が絡まり合う。


パジャマの胸のボタンを外したら、
Aが深いため息ついて、

身体ごと、俺の方を向いて、
しなだれかかってくる。


「さっきの、錦戸先生、てええな。
久々に聞いた。
もっかい、呼んでみてや」


アホなこと言いながら、
パジャマの裾から手を入れたら、
ブラしてなくて・・・

寝るのに、当たり前かもやけど、
勝手に期待して、心拍数が跳ね上がる。


「それは、ちょっと、恥ずかしくて無理」


背中撫でて、
耳たぶ、甘噛み。


「けちやな。
いっぺんでええから」


首筋から鎖骨にキスして、
手のひらで、胸を包み込む。


「やだ、や、りょお、」


Aの息、途切れ始めてる。

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ひ み さ(プロフ) - 完結お疲れ様でした(*^^*) 涙流しながら読みました…色々考えさせられる素敵なお話でしたけど、ラスト私は好みです(//∇//) 最後まで書いてくださってありがとうございました♪ P.S.神様も読みました、やっぱりいいですね(≧▽≦) (2020年1月26日 6時) (レス) id: 3389004d8b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - お久しぶりです☆本年も宜しくお願いします(^O^)遅れちゃったけどコメ返嬉しかった〜♪私みたいな凡人が烏滸がましいけど、foolさんに共感する部分が多くて…勝手にお友達だと思ってます◎もう終盤かな?最後まで楽しみにしてます(*ノノ) (2020年1月16日 12時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りょーくんえいたー(プロフ) - えぇめっちゃ嬉しいです(〃ω〃) !! やすくんと横ちょ… (2020年1月10日 7時) (レス) id: 0630fea27c (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - 初めまして、連続で更新されていて楽しみになっています!これからの展開が楽しみです! (2020年1月9日 23時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
りょーくんえいたー(プロフ) - 覚えててくれたなんて…(*゚∀゚*) めっちゃ嬉しいです!!  もう丸倉はキューピットですね笑笑 (2020年1月8日 21時) (レス) id: 0630fea27c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2020年1月4日 10時

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