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残された、Aと二人。
いや、寝てる、たあ君もおるにはおるけど。
Aも若干、気まずそうや。
この空気感に耐えられずについ。
「丸と話してくるわ」
俺もスニーカー履いて、
部屋を飛び出してた。
「丸！」
丸はまだそこにおって、
廊下の手すりにもたれて、
ぼんやり月を眺めとった。
この芝居がかった雰囲気が、
いかにかも、俺の知ってる、丸。
「なあ、丸って。
さっきの何やねん」
聞こえてるくせに、
ちらっとも、俺ん方、振り返らへん。
その横顔が切なげで・・・
言葉、見失ってもうた。
「やっぱ、亮ちゃんには敵わんなあ」
独り言、装ってるつもりやろうけど、
明らか、俺に聞かせてるやろ。
「俺が半年かかって詰めた距離、
たった半日で超えてくるねんもん。
なんかもお、打つ手あらへんわ」
「丸、・・・」
それは壮大な勘違いやと思うけどな。
敢えて、ここは、スルーしとくか。
いや、それは、フェアちゃうか。
「Aちゃん、強がってるけど、
心の奥底で、
亮ちゃんのこと、ずっと待ってる」
「そんなわけないやろ、
あほか。
今日やっと、友達に戻ったとこや」
ほんまは、それもあやしいねん。
二度と会われへんなりそうで、怖い。
「亮ちゃん、これ、なんの月やったっけ？」
丸が、全く関係ない話、始めた。
空に浮かぶ、半月。
「上弦の月」
やっと覚えて、淀みなく答えた俺に、
丸が、ふっと笑う。
「Aちゃんの話は全部、
亮ちゃんとの思い出話ばっかりや」
その笑顔が、泣いてるように見えて。
胸が締め付けられた。
「亮ちゃん、
これからも、
Aちゃんのそばにおって、
助けてやって。
夫婦には二人だけの問題あるんやろうから。
俺がどうこう言える事ちゃうけど・・・」
「ほんま余計なお世話じゃ。
お前に言われんでも、そのつもりやし。
けどさ・・・」
今のAを支えるのは、
ただの友達の俺一人では、
荷が重いと思うねん。
そら、
特別な関係に戻りたないか、
言われたら、
今すぐにでも戻りたいけど。
無理なんも、分かってるつもりやから。
「丸にもあいつを支えてやって欲しい。
一人で無理するし、無茶もするから・・・」
Aって、まだ呼ばれへん。
俺の嫁さんやったのに・・・
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ひ み さ(プロフ) - 完結お疲れ様でした(*^^*) 涙流しながら読みました…色々考えさせられる素敵なお話でしたけど、ラスト私は好みです(//∇//) 最後まで書いてくださってありがとうございました♪ P.S.神様も読みました、やっぱりいいですね(≧▽≦) (2020年1月26日 6時) (
レス) id: 3389004d8b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - お久しぶりです☆本年も宜しくお願いします(^O^)遅れちゃったけどコメ返嬉しかった〜♪私みたいな凡人が烏滸がましいけど、foolさんに共感する部分が多くて…勝手にお友達だと思ってます◎もう終盤かな？最後まで楽しみにしてます(*ﾉﾉ) (2020年1月16日 12時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りょーくんえいたー(プロフ) - えぇめっちゃ嬉しいです(〃ω〃) ！！ やすくんと横ちょ… (2020年1月10日 7時) (レス) id: 0630fea27c (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - 初めまして、連続で更新されていて楽しみになっています！これからの展開が楽しみです！ (2020年1月9日 23時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
りょーくんえいたー(プロフ) - 覚えててくれたなんて…(*ﾟ∀ﾟ*) めっちゃ嬉しいです！！ もう丸倉はキューピットですね笑笑 (2020年1月8日 21時) (レス) id: 0630fea27c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2020年1月4日 10時
