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side:juri
樹「おはよー北斗くん、」
北斗「おはよって時間じゃねえだろ」
樹「ん〜今日初めて会ったんだからいいじゃ〜ん！」
ちらと腕時計を見れば深夜11時を回るところ。
確かに、今目の前で不機嫌そうに三鞭酒を煽りながら'絡むな'と俺を一瞥する漆黒の彼の言う通りだ。
北斗「ジェシーはどうした？先に入ったろ」
樹「あ〜…」
北斗「分かった言わなくていい」
先程ルームに来たジェシーに挨拶代わりに絡もうとしたら既に'所有物'の腰に手を回していた為見送ったのだ。
所有物。
ここで知り合い、気が合い、相性まで良ければ俺らは女を金で飼う事ができる。
割り振られた色の石をあしらった貴金属が首輪代わりだ。
樹「ジェシーまた知らない女連れてたー」
北斗「あいつの顔の広さ太平洋だからな」
樹「え？165,200,000 km²ってこと？」
北斗「馬鹿、譬え話だよ」
慎太郎「知らない女といえばさー」
うわ、びっくりした。
くだらない話をする俺らを割って入った慎太郎に驚き後ずさる。
慎太郎「入口のバーカウンターに知らない子が居たんだけどあれ誰の？」
この世界には似合わないほど屈託のない顔で割り込んでくる。
北斗「さぁな。シリアルはジェシーので入って来てるらしいけど」
樹「何、新入り？」
慎太郎「だと思うよ。俺みた事ないもん」
恐らく1番ここに出入りしている慎太郎が言うなら間違いない。
ジェシーのシリアルで入ってきた、慎太郎も知らない女。
ふと、数日前の光景が脳裏にちらついた。
…まさかな。
_ｶﾞｼｬｰﾝ！！！
うわ、びっくりした。
今度はバーカウンターのある扉の向こうからグラスが割れる音と男女の怒声が響く。
北斗「…またかよ」
呆れ顔で部屋の奥へ消えた北斗の背後で慎太郎が恐る恐る扉を開けると壁を隔てていた声と、
慎太郎「うわー…きょも、今回やばいね」
綺麗な顔に似合わない罵詈雑言を放つ京本の姿。
その奥に驚いたような顔でじっとこちらを見つめる
君と俺の視線が重なった衝撃音が
直接鼓膜を劈いた。
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七星のあ - あおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます☺︎ご期待に添えるように頑張ります。 (2022年11月29日 23時) (
レス) id: 0371497e5e (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - モチーフになった曲も大好きなので、こういう作品読みたいと思ってました！！見つけられて良かったです☺️☺️楽しみにしてます。 (2022年11月28日 0時) (レス) id: 0c466d2450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星のあ | 作成日時：2020年7月10日 8時
