いつもの彼の仮面の裏。 ページ7
今日も元気に稲森明日人に起こされたA。怒ろうとするがある意味純粋な笑顔には勝てない。
いつも満面でキラキラ光っている彼の笑顔を崩した時は大変になったものだ。今回はその時のお話をしよう。
ことが起きたのはいつも通り起こしに来る当番で稲森が起こしに来たのだ。その際にたまたま稲森は彼女の可愛らしい寝顔を見てしまった。
稲森「……可愛い。」
しばらく見つめていた時、ふと自分が何をしに来たのかを思い出し起こそうとし彼女にのしかかった。そりゃあもう全身全霊で飛び掛ったのでは無いかとくらい思いっきり彼女のお腹に突っ込んだ。
すごい音がした。彼女からもありえない声が聞こえた。
だがそれにも狼狽えず彼は笑顔で挨拶をする。
稲森「Aおはよう!!」
『……ねえ、いつもいつも痛いんだけど。』
彼女が冷たい事を言った。彼の顔からは笑顔が消えた。
いつもの彼女からはあり得ないほどの冷たく低い声だった。それには誰でも恐怖を感じるのではないかという程だ。
稲森「……え、A嘘だよね?どうしたのさっき俺が突っ込んだところ痛い?」
少し遅れて彼女に反応する。すると嫌そうに顔を歪めて淡々と答える。
『何が嬉しくて毎日毎日こんな思いしなきゃいけないんだよ。私が何かしたのかよ。』
そして彼女はベッドから足を下ろし部屋を出た。彼女の部屋に1人取り残された稲森はすごく泣きそうな顔をしている。いつもいつも自分の感情を抑えきれないからいけないんだ、と。
彼女のことを考えなかったのがいけないんだ、と。
そこにちょうど帰ってきたA。とても申し訳なさそうな顔をしている。
『あー、明日人?あの、本当に言い訳にしかならないんだけどさ、いつも朝低血圧のせいで……って、急に抱きついてきてどうしたの?』
稲森「き、嫌われ、たかと思っ、た。」
『なんだかんだあってもみんなのことは嫌いにならないよ。ちょ、明日と泣いてる?』
体をビクッとさせ彼は反応する。多方図星、いや。絶対そうだ。
部屋の床が濡れている。安心して泣いたのだろう。
(そう言えば、明日人のお母さん亡くなったんだっけ。明日人はただ単に寂しいだけなのか。)
『ごめんね明日人。涙吹いた後すぐに食堂に向かおうね。』
彼はコクっとうなづいた。
その日は片時もAの傍から稲森は離れなかった。
その後。
基山「いつもみたいな叫び声が聞こえなかった!」
『なんで残念そうにするの?A悲しい。』
サイコパス診断って何がわかるの? (注)人によって気分を悪くするかもしれません。→←ボカロの歌詞って意味深でいいけどたまにトゲだよね。
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烏羽P(プロフ) - 天河さん» コメントとリクエストありがとうございます。了解しました。しばらくお待ちください! (2020年4月21日 21時) (レス) id: c0dc6bffd3 (このIDを非表示/違反報告)
天河 - リクエスト良いですか?ペク君との絡みが見たいです。よろしくお願いします。これからも頑張ってください。 (2020年4月18日 9時) (レス) id: 3bc0dee5a5 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 烏羽Pさん» こんばんは、霧雨です。俺らのイレブンの小説についてお話したいので、咲夜さんの方へ来て頂いても宜しいですか…? (2020年3月17日 20時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
烏羽P(プロフ) - Hanaさん» またぼちぼち更新しようと思います。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 7e9dd77659 (このIDを非表示/違反報告)
烏羽P(プロフ) - Hanaさん» コメントありがとうございます。しばらくほったらかしていたもので……。リクエストの件ですがこの作品のコメントで送ってもらえれば大丈夫です。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 7e9dd77659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏羽P x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月12日 7時