自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ5)

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突入ページ5

子供達「お兄ちゃんお姉ちゃん！！あの箱カリカリ音がして…泣」

炭「入ってきちゃダメだ！！」

箱から音がして驚いたらしい子供達は家の中に入ってきてしまった。

炭「だっ…だからって置いて来られたら切ないぞ！あれは、俺の命より大切なものなのに…」

ミシミシッギィィイ

突然家が軋むような音がし出した。

善「ぎやぁぁあ！！！」

善逸は驚いて私にぶつかる。その反動で私と善逸は隣の部屋に移動してしまいその瞬間に鼓の音がして炭次郎や2人の子供達とはぐれてしまった。

善「ぎゃぁぁあ！！どうしよう炭次郎とはぐれちゃった！！！」

わんわんと泣く善逸。

『大丈夫ですよ！私がついてますから！』

でも困った。私は鬼と戦いたくはないし戦うべきではない。親方様からも出来るだけ戦わずサポートをするようにいわれている。

しかし善逸はとても戦える状況とは思えない。こうなったら私がやるしかない…

善逸はパニックになり出口はどこだと扉を開けまくっている。

善「化け物だぁぁぁぁ！！！」

その瞬間部屋から猪の被り物をした人が飛び出して行った。あれは嘴平伊之助…。

声をかける間も無く嘴平伊之助は走り去って行ってしまった。

善「律ちゃんは俺が守る！！！」

そう言ってパニックになった善逸は私に覆い被さろうとする。

だが律は難なく避けた。

ドサァッ！！！

善「痛い！！なんで？俺守ろうとしたのに！！怯える心を奮い立たせて頑張ったのに…！！」

『え、なんか怖かったんで…善逸さんが』

善「やだ！！！ごめんね？！？！」

善「でもなでもな！？律ちゃんは俺のお嫁さんになる人でしょ！！俺は弱くて戦えないからこれくらいしか出来ないと思って頑張って庇ったのに！！！」

『お嫁さんにはなるつもりはないですけど、、///』

善「ガーン(白目)」

善逸はフラれた。

鬼「ぐひ、ぐひ、子供だ。舌触りが良さそうだ」

鬼が現れて律は戦闘態勢に入る。

善「きゃぁぁぁあー！！(汚い高音)鬼が出たじゃない！！出たじゃない！！！」

『きゃっ！！ちょっと善逸さん！！』

善逸は律を抱えて逃げ出した。

『善逸さん！！私が戦いますから下ろしてください！！』

善「ダメだ！理由は分からないけど律ちゃんは鬼と戦いたくないと思ってるでしょ？すごく怯えてるじゃないか！！理由は分からないけど…ただ鬼が怖いってだけの恐怖じゃない。そうだろ？」