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鬼になりたいと思ってなったわけではない。
母と父を殺したくなんてなかった。
そんな鬼の想いが、鼻のきく炭治郎には伝わっていた。
義「人を喰った鬼に情けをかけるな。子供の姿をしていても関係ない。何十年何百年生きている醜い化け物だ。」
崩れ去った鬼が残した衣類を踏み付けにしながら義勇は言った。
そう、この鬼は何百人もの人を殺しているのだ。
たくさんの人が悲しみ、無念だった。
炭治郎だって鬼に家族を奪われた。
でもそれでも…
炭「殺された人達の無念を晴らすため、これ以上被害者を出さないため…勿論俺は容赦なく鬼の頸に刃を振るいます。だけど鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いているものを踏み付けにはしない。」
炭「鬼は人間だったんだから。俺と同じ人間だったんだから。足をどけてください。醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ。律だって…鬼の血が流れていることに苦しんでずっと一人で闘ってたんだ…」
義「お前…」
キュイン!!!ガ!!!!
しのぶ「あら?どうして邪魔するんです冨岡さん?」
禰豆子の鬼の気配を察知したしのぶが斬りかかってきたのだ。
しのぶ「鬼とは仲良く出来ないって言ってたくせに何なんでしょうか…そんなんだからみんなに嫌われるんですよ。」
義「俺は嫌われてない。」
しのぶ 炭「「 ………… 。 」」
しのぶ「あぁ…すみません嫌われてる自覚無かったんですね?余計な事を言ってしまい申し訳ないです。」
義勇からショックを受けている匂いがして炭治郎はタラタラと汗を流し始めた。
しのぶ「坊や。」
炭「はいっ!(汗)」
焦りながら炭治郎が答える。
しのぶ「坊やが庇っているのは鬼ですよ。危ないですから離れてください。」
炭「ちっ…違います!!違わないけど…いもうとなんです!俺の妹で!!それで…
しのぶ「まぁそうなのですか。かわいそうに…では、苦しまない優しい毒で殺してあげましょうね………」
この後冨岡さんが炭治郎と禰豆子を逃してしのぶを食い止めていた。
そこに伊之助の治療を終えて医療班に引き渡し終えた律がやってきたが…………
ギリギリギリ…
しのぶを止めるために義勇が脇腹のあたりでしのぶを抱えてる図がそこにはあった
しのぶ「あら、律…」
義「!!!」
『あっあの…////失礼しました!!!!』
何かを勘違いした様子の律は慌ててその場を後にしたのだった。
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鮭大根になりたい - 不快に思わせてしまったらすみません。富岡ではなく冨岡だと思うのですが… (2020年5月17日 11時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 柱会議ではなく、柱合会議です怒 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 鬼滅隊じゃなく鬼殺隊です。怒。 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ系女子 - 炭次郎じゃなくて炭治郎ですよ! (2019年9月8日 19時) (レス) id: 77961f5a40 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆 - 炭治郎の名前が「炭次郎」になってますよ! (2019年9月1日 18時) (レス) id: d20d94dd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹なずな | 作成日時:2019年7月8日 23時