自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ2)

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久々の任務ページ2

先日、最終選別に合格した隊員の補佐。
それが今回私がお館様様から仰せつかった任務。

嘴平伊之助と共に任務に同行する予定が置いていかれてしまい私は一人でとぼとぼ歩いていたのであった。

『ハァハァ…疲れたから歩いて行くか…どうせ夜になるまで鬼は出ないわけだし…』

先程まで嘴平くんについて走って現場に向かっていたのだが早すぎてついていけなかった。人とは思えないスピードだったな…

久し振りに陽の下に晒された私は頭までクラクラしてきたため歩いて現場に向かう事にした。引き篭もりには辛い。

そこへ雀が一羽飛んできて律の手のひらにとまった。

「チュン！！チュン！！！」

何かを必死で訴えかけているみたいだ。よく見ると我妻善逸についていた雀のようだ。

雀に案内されついて行くとそこには嫌がる女の子にすがりついて求婚をする我妻善逸の姿があった。あんな可愛い子を困らせるなんて…とりあえずあいつは踏みつけにした方がいいな。

善「助けてくれ！！結婚してく…ぐぇぇええ」

『お嬢さん大丈夫ですか？こいつは私がなんとかするので行ってください。』

律は善逸を踏みつけて女の子に手を貸す。

女の子「ありがとうございます！」

善「何するんだ！その子は俺と結婚するんだ！！！俺の事好きなんだから！！！」

律は善逸を軽蔑の眼差しで見た。

『どう見ても嫌がってたじゃないですか…』

女の子「全然好きじゃないです！具合が悪そうに蹲ってたから声をかけただけです！！」

そう言って女の子は去って行った。

善「待って！！待って……！」

女の子を追おうとするも律に踏み付けにされている善逸は動けない。

善「なんで邪魔するんだ…どけろよ！！泣」

『あ、すみません。』

よっこいしょと退ける律の顔を見て善逸は驚いた。

善「え、、女の子？もしかして君俺のことが好きだからあの子と結婚するのを止めたの？？」

律は悲しい生き物を見るような目で善逸を見た。

善「やめろ！！！なんでそんな目で俺を見るんだ！！！！そんな憐れむような目で…そうだ！君が責任取ってよ？！？！君のせいで結婚出来なかったんだから！！！俺と結婚してくれよ！！！」

『…………。』

善「なんか喋って？！？！」

『そんな誰でもいいから結婚してくれみたいなスタンスで来られても…』

善「え…そんなことないよ！俺は君が好きだ！一目惚れ！結婚してくれ！！」