まもるべきもの。

story_20(your side) ページ21

母は定年を過ぎているしひなたの母、姉は音信不通。









生活費にひなたの養育費。









どうするの？









私しかいないじゃない…









私の未来はこんなんじゃなかった。









高校を卒業して、








無事大学にも進学できた。









そう思ったのもつかのま。









私の輝きに満ち溢れた大学生活は一瞬で終わった。









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





春。







高校生活最後の年。









桜が舞い散る中、見慣れた通学路を歩く。









思い残すことがないように過ごさなきゃ。









？「よっ！」









肩を叩かれ振り向いた。









『稜雅！！おはよ！』









小学校から高校までずっと一緒のこいつ。








船津稜雅。









腐れ縁ってやつね。









稜雅とは高校に入学してから仲良くなった。









お互いここまで一緒になるなんて思ってなくて、高校の入学式、教室に入って稜雅を見つけて目が合った時は一斉に吹き出した。









「『また同じかよーー！』」









なんて。(笑)









緊張したクラスの雰囲気には似合わない私達のどデカい笑い声。









それから稜雅とはよく話すようになって、









一緒に出かけたりゲームしたりする仲にもなった。









同じく高校に入って仲良くなったのは橋口明日香。









1年のクラスで席が前後だったこともあり明日香がよく話しかけてくれて仲良くなった。









明日香とはもう家族みたいになんでも言い合える仲。









常に2人で爆笑してたし、喧嘩だってしたし、明日香が失恋した時は一緒に泣いたりもした。









色んなこと一緒に乗り越えて来た一番の親友。









もうひとり、明日香の幼馴染で稜雅とは同じ部活の橘柊生。









柊生とは2人を介して仲良くなった。









誰にでも明るくて社交的で優しい柊生は私もすぐに心を開いて仲良くなった。









明日香と私のガールズトークに参加する余裕まであるからね。こいつは。(笑)









高校生活、ほとんどこの4人で一緒にいたかも。





楽しかったな。








クラスもずっと一緒だったし。

story_21(your side)→←story_19(your side)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す