だからもう、会えないや【紫】 (ページ30)

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辰哉side

神様、ありがとうございます。
僕にこんなにかわいい彼女を授けてくださって。

『ふっかくん、そろそろ』

「あ、」

21:30

もうこんな時間。
こんな時間なのか？

Aには、弟くんがいるから
なるべく早く帰ってあげたいんだって。

お会計でお財布出そうとしてたから

「しまって。俺の前ではお財布出さないで？」

『でも、』

「俺もいい大人だよ？これくらいさせて笑」

『ありがとう、ふっかくん』

ふっかくんってとこがちょっと気になるけど
まあこれから一緒にいるんだし
自然と辰哉くん呼びになってくれるか。

『後ろ乗るね？』

「あ、うん。助っ席でもいいんだよ？」

『でも、ふっかくん、週刊誌とかに撮られちゃうかもしれないでしょ？』

「あ、そっか。ありがと」

『ううん。これからはアイドルさんの彼女なんだから、しっかりしないと笑』

「我慢させちゃうかもだけどごめんな？」

『大丈夫だよ。ふっかくんのお仕事、大切だから。』

ほんっとに、どこまでいい子なんだよ
俺、こんないい子に出会ったことないぞ？
ごめんな、歴代の元カノたちよ。
俺は今過去一しあわせだ。

それから他愛もない話をして
俺のギャグに突っ込んでくれたり
すごい大爆発してくれたり

『ふっかくん、ここお家です。』

「お、了解。じゃあ、ここ停めちゃうね」

『ありがとうございました。』
『おいしかったし、楽しかった！！あと、嬉しかったです(〃艸〃)』

「うん。俺も。また連絡するから！」
「これからよろしくな？」

『うん！おやすみなさい。気をつけて～』

「はーい、おやすみ。バイバーｲ」

ルンルンだぜ。
ほんとはバイバイのちゅーとかしたかったけど
Aは、初めての彼氏っていうし
今日のとこは我慢でよかったかな。

はあ、ほんとに幸せだな
俺いまニヤニヤしてるだろうな。

ﾋﾟｺﾝｯ

A今日はありがとうございました!ほんとに楽しかった!!また、お出かけしたいです。

ﾋﾟｺﾝｯ

A大好きです、たつやくん。

いや、おい。
ずるすぎるだろ。
心臓持たねえよ、まじで。

辰哉こちらこそありがとう。俺も楽しかった!

辰哉急なたつや呼びは心臓に悪いです。

辰哉嘘。嬉しい。俺もだいすき

なんか、高校生みたいなことしてんな俺ら。