【ヒプマイ】ラッパー達と声のない少女のお話

涙のワケ＝左馬刻side＝ ページ20

＝左馬刻side＝

頭を撫でてやったら、Aが突然泣き始めた。

は？力入れすぎたか？

左馬刻「悪ぃ…！痛かったか！？」

そう言うとAは頭をブンブンと横に振った。

左馬刻「じゃ、なんで泣いてンだよ」

『暖かいから。こんなに暖かいの初めてだったから。』

そーいうことか。

A実の娘を人質にとるようなヤツだ。
育児放棄…ってやつをされてたんだろうな…

左馬刻「…そんなに泣いたら目ェ腫れるぞ。」

それでも泣き続けるAを落ち着かせようと、そっと抱きしめる。

これ、犯罪か？
まぁ、誰にも見られてねぇしな。妹にすんのと同じだ。

抱きしめるとAは少しビクッとしてから、また泣き始めた。

左馬刻「ったく…明日出かけんのに、目ェ腫れてちゃ怪しまれンだろ…」

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ラッキーパーソン(？)

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