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予定時間ぴったりに鳴ったインターホン
時間からして宏太の隣の席が空いていることはまずないと思う、そんな風に期待をしないようにしているつもりでもやっぱり心のどこかで期待をしているのかバスに乗り込んですぐ目に入った宏太の周りの状況を見て、なんだか悲しくなる
結婚しちゃう?
いつの日かのアンケートでそんな風なメッセージが僕に向けられていた時、冗談だってわかってても嬉しかったのを覚えている
侑李可愛い、なんて言ってくれてよく一緒にご飯を食べに言ってくれることも嬉しい
そんなことを思っていても素直に口に出せない自分に時々嫌気が差す
正直、みんなの気持ちには気づいている
だからこそ積極的に行かなきゃ失恋しちゃうかもなのに、何も言い出せずにまとまって座っているみんなとは反対側の座席の一番後ろに腰をおろしてしまった自分が嫌い
薮「あれ、侑李そっち座るの?
じゃあ俺も!」
そんなことを思いながらイヤホンを装着しかけた時、そう言いながらわざわざ隣に座った伊野ちゃんの前を通ってまで僕の隣に来てくれるから、より一層好きになる
そんな宏太を見て、少し悲しそうな表情を浮かべたみんなを見て優越感を抱いてしまった僕は悪い子なのか、
伊「薮が知念に取られたー」
ふざけたようにそう言った伊野ちゃんに俺は侑李の彼氏だから、なんてふざけて言っちゃうところも好き
知「何言ってんの?」
光「え、今やぶ振られた?」
薮「まじ?俺振られた!?」
冗談だってわかってるはずだけど、冗談だってわかってるから胸が苦しい
そんな気がないなら、期待させないでよ、
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青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます!自分もセロリさんの作品が大好きです!更新頑張ってください! (2019年8月26日 19時) (レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください! (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空の青さ | 作成日時:2019年7月9日 2時