握った手を ym×in ページ11
ym side
ほら、また。
ここ最近、ふとした瞬間に表情が暗くなるメンバーが一人。
普段から暗い顔なんて見せずにへらりと笑って振舞っているけれど。
時々現れるその表情に気づいてるのは多分俺だけ。
それぐらい隠すのが上手なんだこの人は。
「伊野尾ちゃん」
そう声をかければ、パッと明るく変わる表情。
「どしたの〜?やまちゃん!」
「今日いい天気だね、暑くない?」
「ん〜、でも俺寒がりだから〜」
「嘘つけ!いっつもすぐ汗かくじゃん!」
「うひひ、バレちゃった」
すい、と逸らされるさっきまで合ってた目線。
きっとこれ以上聞くな、の合図だろう。
俺はそっと隣に腰掛けて、寒がりだと言った彼の首筋に少し汗が光っているのを確認した。
「あら珍しい、甘えんぼさん?」
伊野尾ちゃんは自分のことをあんまり知られたくないんだろうけど、やっぱり好きな人が苦しんでるのを見てるだけなのは嫌だよ俺。
少しずつ探りを入れてみても中々確信をつけず終い。
でも、もうそろそろ、いいかな。
「ねぇ伊野尾ちゃん、何隠してるの」
「………なんのこと?」
へらりと笑ってまた交わそうとする。
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すいのん(プロフ) - ゆ 。さん» とてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります(;_;) (2023年4月5日 0時) (レス) @page29 id: 2a4d715210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ 。(プロフ) - 数少ないjgin小説ありがとうございます。主様の書き方がすごく好きで何回も見させていただいています!! (2023年3月30日 18時) (レス) id: 132d25980b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すいのん | 作成日時:2020年12月31日 0時