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となり*29 ページ29

「ごちそうさまでした。」



そうして、食べ終わり荷物をまとめてレジへ向かう。


さかたんが普通にお財布を出して、オムライス二つ分のお金を出している所で 思わず 「えっ」と言う。



「どうかした?」

お釣りとレシートをお財布にしまいながら聞いてくる。



「あの、お会計、私も半分出すよ?」

お店から出ながらさかたんに言う。



「いや、気にしなくてええよ。」

「割り勘しましょ?」


引き下がらない私に、怒ったように眉を寄せたさかたん。
あ、しつこくて怒られた……?


「こういうのは普通、男が奢るもんなの!
だから、瀬川さんは払わなくてええの!」

顔を近づけて、「分かった?」と聞いてくるさかたん。

距離が近いし可愛いし、思わず「はい。」と返事をしてしまう。


「ならよし。」

満足気に笑って、「次はどこ行こうか〜」なんて言いながら歩く後ろ姿。


「ずるい………」

私はそう呟いて、さかたんの元へ向かう。
何か、今日プレゼントでもしようと心に決めながら。



「そういえば、今日何時に帰る予定?」

雑貨屋さんの中で、小物を見ているとさかたんに聞かれた。



「んー、あんまり遅いとダメだけど 何時でも大丈夫だよ。」

「おっけ。」


そう言ってスマホを見つめるさかたん。


「晩ご飯も、このまま食べちゃって大丈夫?」

目はスマホのまま聞かれた。


「うん、全然大丈夫。」


今日、何時に帰るか決まってなかったので 叔母さんに晩ご飯はいらないと伝えてあったのだ。



「晩ご飯のとき、俺の知り合いいても大丈夫?」

「え、知り合い?」


思ってもいなかった言葉に、思わず聞き返す。



「うん、なんか瀬川さんの話をすると見て見たいって言ってきて。
俺も、紹介したいし。」

さかたん、他の人に私の話してるんですか…!
そっちの方に驚きながらも、少し悩む。

私は正直人見知りな方だ。
知らない人とご飯って、きっと会話も弾まないだろう。


けれど、さかたんの知り合いということは変な人ではないはず!


「うん、大丈夫だよ。」

「ありがとう!!」


さかたんの笑顔に複雑な気持ちを抱いていた。


本音を言うと、もっと2人でいたかったな なんて。
そう思ってしまうのは、わがままなのかな。

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菊香(プロフ) - サラさん» ありがとうございます!早速お邪魔しますね(^^) (2018年2月1日 20時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 菊香さん» 大丈夫ですよ!お待ちしております! (2018年2月1日 7時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - サラさん» まじですか!!ボード行っても大丈夫でしょうか? (2018年1月31日 11時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - うしさせの春ツ北海道参戦します! (2018年1月31日 5時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - ちーちゃんさん» ぴゃああああ(( (2018年1月30日 23時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菊香 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月16日 23時

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