冷徹なあの子は過去を知らない【ツイステ】

英雄の勇ましき最期 ページ17

肩に手を置き、レイの顔を見る。




リリアと神子で安堵した時。




椅子と共にレイが倒れる。




椅子の音が派手に響くが、レイの事はしっかり支えたリリア。




レイの顔…正面を見たリリアは思わず「うっ…！」と声を漏らす。




リリアの様子を見て神子も慌ててリリアのもとに向かうと…




「いやあぁぁぁあぁああぁぁぁ！！！主様…っ！！！」




と、泣き叫んだ。




レイの目は重く閉ざされ、顔や髪は焦げていて心臓には糸車の針が突き刺さってた。




A(ひどい…！見ていられない…っ！)

リリア「シルバーとセベクは！？」

「おそらく…同じ…運命…かと…」




神子は崩れ落ちたまま立ち上がる事ができないようだ。そんな様子を見て、Aは何かに気づく。




A(もしかして…勇気あるものって…生贄の事…だったのですか…！？)

「…リリア様…主様から…文を頂いていましたよね…？」




神子に言われて、リリアは慌ててその手紙をとる。




折りたたまれていた紙を広げると、決して美しいとは言えないが几帳面な文字が並べられていた。

あの時の姿で→←遡られる記憶

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す