6人に愛されて 高橋啓介side ページ8
啓介「どう思う、アニキ」
ある程度まで下ったところで、聞くまでもないが兄貴に尋ねる。
涼介「カスばかりだ。うちのチームの二軍でも楽に勝てる…。来週はベストメンバーで来る事はない。オレはパスだ」
全くの同意見だ。
しかも二軍でも大丈夫ときたら、いよいよ俺たちが出るまでもないだろう。
啓介「アニキが来ねぇなら、オレもパスすっか…」
涼介「いや、おまえは走れ。地元のやつらが何年かかっても破れないくらいのコースレコードをつくらなければ、赤城レッドサンズの名前が伝説にならない」
ああ、と同意して、ふと面白そうなあいつの顔が頭に浮かぶ。
啓介「(人1)A…あいつ、面白そうだったよな。マネージャーっつー割に、えらく好戦的だったし」
涼介「確かに、あんなチームの中にいながら、どこか勝ちを確信しているような目をしていた。…まあ何方にせよ、俺達が負けることはないがな」
そうには違いない。
だが妙に説得力もあった。
…ますます気になるな、あいつ。
涼介「てはじめに県内の走りのスポットのコースレコードを全部オレ達2人でぬりかえ、いずれは埼玉、神奈川、東京、千葉を総ナメにして関東全域にレコードを残す伝説の走り屋になってから引退する…それが赤城レッドサンズの関東最速プロジェクトだ！」
啓介「ああ。…にしてもあいつも走んのかな。見たところ自分の車はなさそうだったけど」
涼介「そんなに気になるのか？あの子のことが」
気になる、か。
なんなんだろうな、この感情…。
もし走れるんなら、すげぇ見てみたい。
啓介「そうかもしれねぇ。まだ会って二言三言会話しただけだけど、できる奴ってのは分かるね。勘だけど」
涼介「へぇ…お前がそこまで言うなんて珍しいな。分かった。すこしあのチーム…いや、彼女について調べておこう」
啓介「さすがアニキだぜ。俺もちょっと調べてみるか」
あいつとバトルしてみたい…いや、まだあいつが走り屋なのかすらも知らねぇけど、あの目が忘れられない。
漸く上からスキール音が聞こえてきたので、俺とアニキはさっさと車に乗り込み発車した。
ステアリングを握ってみても、考えることはあいつのことばっかりで。
らしくねぇと思いながら、土曜日パスすると宣言したアニキを見送って、もう少し秋名のコースを頭に入れようとアクセルを踏んだ。
この時の(人1)やスピードスターズとの出会いが、後に運命を帰ることになるなんて、俺は思ってもみなかった。
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璃央(プロフ) - 更新して下さるのをお待ちしてます！ (2021年9月27日 1時) (
レス) @page19 id: 14bf31e43a (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾅｼﾉｶｵﾅｼ - すっごい続き気になる！もう何年も前の作品ですが、気長に更新待ってます！ (2021年1月28日 15時) (レス) id: 73372216ee (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2019年10月19日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年12月14日 18時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
七夕☆ - 拓音さん» そう言って頂ける私って何て幸せ者なんd(((ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2016年8月17日 10時) (レス) id: 09ed2197b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煕流 | 作成日時：2016年3月24日 22時
