3.ソファ ページ3
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そして今日。
ついに木村さんの家に住まわせてもらう最初の日。
と言っても、新しい家が見つかるまでだけど。
柾「……ひとつ言い忘れてたんだけど…」
『はい…?』
柾「…同居人いるんだよね。10人。」
『10人!?……あ…いえ、全然私は大丈夫ですよ?』
私がそう答えると、木村さんは安堵の表情を見せた。
……木村さんを含めて11人かぁ。
そんな人数のシェアハウス初めて聞いたな。
木村さんの同居人…どんな方達なんだろう。
…ちょっと楽しみになってきた。
柾「…じゃあ、今日からよろしくね…!」
そう言って木村さんがドアを開けた。
『……うわぁ…広い…!』
11人という人数のこともあって、
家はとても広かった。
……同居人の方達の声が聞こえる。
柾「…あ、みんなリビングにいるっぽい。」
『…ご挨拶させてください!』
私がそう言うと、木村さんは頷いて
右のドアを開けた。
柾「みんな〜Aちゃん来たよ〜」
木村さんがそう言うと、
長いソファに仲が良さそうに座っていたみなさんが、
一斉に、こちらに体の向きを変えた。
『…初めまして…今日からお世話になります、佐藤Aです…!よろしくお願いします…!』
迅「…Aちゃん!!よろしくね〜!」
理「え、想像以上にかわいいんだけど。」
すごく元気で、猫みたいな整った顔立ちの男性と、
キリッとした目元で、背の高い男性が
すぐに私に話しかけてくれた。
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作者名:サノ。 | 作成日時:2021年10月1日 21時