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2.突然 ページ2





1ヶ月前、



私が住んでいたアパートが



「1ヶ月後、取り壊されることになった」



と、大家さんに言われた。




一人暮らしだし、



上京してきたばかりに選んだので



家賃の安い、



言わばボロアパートだった。



だから、まぁすぐに納得できた。





………住む家がない。



野宿生活………そんなの嫌だ…。



どうしようどうしよう



と会社で頭を抱えていたら、




柾「…Aちゃんどうしたの?なんか困り事?」




木村さんに声をかけられた。




『……木村さん…実はですね…』




住む家がない



なんて情けない話を



真剣な顔で聞いてくれる木村さんが



やっぱり好きだと思った。




『……ということがありまして…情けない話なんですが、帰る家がなくて…』



柾「仕方ないよ、取り壊されるのは。」



そう言って、顎に手を当てて悩むようなポーズをとってから



私の目を見て言った。





柾「………俺の家に住む?」






『…………いやいやいや……え?』








……俺の家に住む?






木村さんの……家に……住む?私が?






『…そんなの悪すぎますよ。大丈夫です!』



と断ったけど、



柾「でも、住む家ないんだよね?どうするの?まさか野宿でもする気?」



『…うっ……』




確かに住む家はない。



野宿はしたくない。



『…でもさすがに迷惑すぎじゃないですか…?』



柾「野宿されるほうが心配で俺の心体に迷惑です。」






今まで人様のお世話になりっぱなしの私。





『………それでは、お言葉に甘えさせて頂いてもよろしいでしょうか…?』




柾「はい、お言葉に甘えてください。笑」





またお世話になってしまうようです。

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作者名:サノ。 | 作成日時:2021年10月1日 21時

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