【小説】貴方が悪魔として生きる日々。【募集企画】

「ノーマルエンドにはさせたくないんだよね」 ページ25

側近の最上級悪魔がルシアを勧誘しようとするとサタンは人間を空中でパッと手を離し落とすとそちらを見た。


「彼女は疲れている。それに出払えない僕に代わって人間をもって来てくれた彼女に失礼だろう？」


王が諭す様に言うとその悪魔を部屋から出した。その様に炎の悪魔は溜息を吐く。その姿にサタンへの感謝は見られない。


「それにしても本当に"疲れてる"よね、君。人間捕まえるのに苦労なんてしないだろ？

何処でその魔力使ったの？」


目の前に立ち聖人の様な笑みを浮かべた王に対し、暗黒女帝は無表情を貫き続けている。


「まあいいや。ちょっと君にお願いがあるんだー」


背をヴォルデゴートに向け人間の選別を再開したサタンは独り言の様に話し出した。


「君のトモダチを殺.した奴ら。まぁた変な事やってるらしくてね〜。如何やらなんか…悪魔の能力を抽出して人間に植えつけて兵器にしようとしてるみたいでさ〜。でも尽く失敗してるんだよ。笑えない？なんか植えつけられた子は皆カラダが変化しちゃうんだって。足が無くなったり、変色したり…」


顔を顰めるルシアを他所にサタンは世間話をするように話し続ける。


「レイヴァにさ、追加任務でソイツら潰す様伝えてくれない？あといっしょにいるシャルドネにも。あ、あとね、

必要であれば他の悪魔も連れて行っていいよって」


選別が終わったのか手を払い、くるっと振り返った堕天使は言った。


「ご苦労、ルシア・ヴォルデゴート。…もう帰っていい」


その言葉を聞いた瞬間少し焦った様子で炎の悪魔は出て行った。
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http://img.u.nosv.org/item/Rain3604/1593098769

イラスト集です…クオリティ低いですが宜しくお願いします。皆さんの派生作品も期待してます…笑(強制じゃないです笑)個別で作品書いてもいいし、なんだって…

ルシア・ヴォルデゴート
レイヴァ・テルヴァイト
ルイ・イザナミ
シャルドネ=アールグレイ
(敬称略)
お借りしました！服の配色間違えてたらごめんなさい…

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