【小説】貴方が悪魔として生きる日々。【募集企画】

人間の女と既視感 ページ14

【Side: ルイース=プザ=リミリタス】


「私の弟はねえ！！！足がないのよお！！今頃異形の魔物どもにアレコレされてたら如何するつもりよお！！！」

「いや知らんがな！！」


私の頬や角を引っ張りながらそう叫ぶ人間の女に私はそう叫んだ。


…ルイ、ルイ、おねがい、助けて……

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーーー

数時間前…


テルヴァイト様と深度0に着くとそこは異様な有様だった。

穴から落ちて来た事で打ち所が悪かったのか既に死.亡してしまっている者、

小悪魔の玩具にされる者、

悪魔の血肉にされる者、

人間を味見する悪魔…あっこれヴォルテゴート様だ。


そう思いながら列車と穴の修復に取り掛かる。

まず能力で瘡蓋みたいに穴を塞ぐ。


その後落ち着いて列車を修理したかったのだが…


「木材が足りない…」

「え"ッ」


列車の怖れ具合はヤバかった。

もともと老朽化が進んでいた、というのもあったのだが、

煉獄列車は簡単に言うと…その…


「木っ端微塵だな」

「私もそう考えてました」


同意の意を示すとテルヴァイト様は

"木材をとって来てくれないか？"

と申し訳なさそうに言った。

…悪魔は完全縦社会。選択肢は「はい」か「YES」のみだ。


「構いませんよ」

私は了解するとすぐ様隣の森にむかった。

夢の住人→←＊何故

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す