横子さんの憂鬱�� ページ38
横子さんと倉子ちゃんside
「横子さん、横子さん。」
突然倒れてしまった横子さんを、控え室に
横にした。
安田さんが頭を冷やすために、タオルを冷やしてもってきた。
「ちょっと刺激が強かったかしら？」
「横子さんは古風な感じがするから、そうかもしれないですね。」
「やっぱり？」
「横子さんの頭の中には、
彼には彼女なんですよね、きっと。」
「私も最初聞いた時には、ひっくり返りそうだったけど。」
「ひっくり返らなかったんですね。(笑)」
「なんとかね。
今はもう平気になったけどね。(笑)」
「そうなんですね。
免疫が、出来たのかな？」
「横子さんにも、早くできたらいいのに。」
「ほんとですね。」
「やす〜やす〜、どした？」
店から突然、声が聞こえてきた。
「あ、おーくらが帰ってきた。」
「くまさんのご帰還ね。」
「ちょっと店に行ってきます。」
そう言うと、いそいそとお店に行ってしまった。
「もう〜、」
「くら、こちゃん？」
「あ、横子さん、
気が付きました？」
「私、どうしたのかしら？」
「横子さん、覚えてないの？
突然倒れるんだもの。」
「え？
ほんとに？」
「もう大丈夫なの？」
「たぶん・・・だけど。
ごめんなさいね、倉子ちゃん。
迷惑かけたわ。」
「それは大丈夫よ。
でも、横子さんが心配だわ。」
「理由は、わかってるの。
最近ね、眠れなくて。」
「そうなの？
なんか、悩みとかあるの？」
「う、うん。」
「私で良かったら話して？
お役に立つかわからないけど。
そこにいる、耳がダンボの人達も、心配してるわよ。(笑)」
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作者名：niko | 作成日時：2019年12月27日 22時
