やすと大倉と時々倉子ちゃん 3 ページ3
倉子side
いったいこの人達なんなの?
自分が遊びにいくために店やらして、帰ってきたら、はい、さよならなの?
人が良すぎるにもほどがあるわ。
せめて一緒に店やるとか、あるのに。
まだまだこの店に通わないとだわ。
気になるっていうの。
あ、あの人、店の主が出てきたわ。
「やす、今日はお客様でいいかな?」
「おん、ええで。」
あら、随分気さくに話すのね。
「あ、そうだ、紹介するね。
こちら、常連のお客様の倉子さん。」
「ここの店のマスターやってます大倉です。ご贔屓いただきまして、ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
「どうやってこの店を?」
「知り合いにね、行ってこいって言われたの。
イケメンがいるから見てこいって。
そしたらね、お店が休みで帰ろうとしたら
この人がいたの。」
「店開けようと思ってね、準備してた所にいらっしゃったというわけで。」
「気に入っていただけたのですね。」
「気に入ったというか、気になったの。」
「気になった?」
「この人が」
「うちのやすが、ですか?」
「そう、この人。
私、こんな素直な人見たことないわ。」
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作者名:niko | 作成日時:2019年12月27日 22時