bar big bearへようこそ！2 (ページ16)

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倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん6 ページ16

倉安side

「なぁ、今日はあかんの？」

ベッドの中で俺のクマさんが甘えた声で囁く。

仕事の時はあんなにイケメンなのに。(笑)

「明日は朝から忙しいんだから、早う寝ないと遅刻してしまうで。」

「ケチ！」

そう言うと、不貞腐れてしまった。

明日は朝から倉子さんに頼まれた猫ちゃんを
預かる為に、ゲージからトイレから用意しなければならない。

うちでずっと飼うわけじゃないんだけど、倉子さんの引越しが終わるまで預からなきゃならなくなって。

「何でうちで預かるんだよ。」

「仕方ないでしょ。
お客様なんだから。」

「そやけど・・・。」

「ほら、いつまでも拗ねてないでこっち向いて。」

振り向いたクマさんの唇に、俺の唇をあわせた。

「ぁあん・・・。」

この状況で我慢できるわけもなく、

お互いが自然な姿になるのに、そんなに時間はかからなかった。

「俺たち、やっぱりバカップルやね。(笑)」

「堪え性がないのかな？」

「だよね。(笑)」

「ねぇ、このまま寝ていい？」

「ええけど。」

結局、二人抱き合って寝ることになった。

案の定、待ちあわせた場所にギリギリで走っていく羽目になり、

倉子さんの反感を買う羽目になってしまった。

「あのね、一つ言っていい？」

「へ？」

「何か？」

「何で二人で手をつないでくるわけ？

それに、二人して目の下がくまよ。(笑)」

そう言って、ゲラゲラ笑い始めた。