チビぬいたちのお正月4〜羽子板編2〜 ページ41
チビぬい ちびやすside
「じゃんけん、ぽん。」
「あー、ちびひなとや〜。(笑)」
「なんや、文句あるんかい！」
「それ、それ。(笑)その、威圧感。」
「ちびやすは優しいからな。
それだけで負けてる気がする。」
「ちびたつとだったらなぁ。
少しは勝てる気もするんやけどなぁ。」
「ちびたつは、俺とだ。」
「ちび横さん。」
「おん、そんでな、余ったちび丸は、二組の勝者とやるんでええか？」
「はーい、いいでーす。」
「じゃあまず、俺が仕切らせてもらおうかな？」
「ちび丸、手にビニールテープとハサミ、すでに持ってるやん。」
「さぁ、バツを貼られるのは、誰かな？」
「俺は絶対、貼られへんで！」
「ちびひな、やってみんと、わからへんで。(笑)、負けへんで！」
「それじゃ、チビやすから。」
ぱこん、ぱこ〜ん、ぱこん、ばしっ！
「ふぇ〜ん、ちびひながレシーブ打った(泣)
」
「はい、俺の勝ち！」
「じゃあ、ちびやすに、ばってん。」
ちび丸がちびやすの顔にバッテン印を貼った。
「負けると、あーなるんか。(笑)
父ちゃんのためにも、がんばらんとな。
打倒、ちびひなや。」
結局勝ち進んだのは、予想通りのちびひなで、
「決勝戦、ちび丸ＶＳちびひな。」
せぇの〜ぱこん、ぱこ〜ん、ぱこん、
ばしっ！ぱこん、ぱこ〜ん、
「ちび丸、なかなかやるやん。」
「ほんまやで。」
「ぱこん、ぱこ〜ん、ばしっ！」
「あ、ちび丸やられた。」
「おまえら、楽しそうやな。」
「あ、父ちゃん。お帰り〜。」
「父ちゃん、俺勝ったで！」
「そりゃあ見たらわかるで。
顔、バッテンだらけや。(笑)」
「勝った俺にご褒美は？」
「そやな、何か考えなあかんな。」
「それよりさ、まだまだゲームはあるんだよね。」
「まじ？」
「まじまじ。
じゃ次は何にしようかな？」
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作者名：niko | 作成日時：2019年8月1日 13時
