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ふたご座流星群 ページ31
「やす、どした？」
隣に寝ていたはずのやすの姿がない。
あれ？
部屋の電気をつけても、その姿が見当たらない。
「やす〜やす〜。」
隣の部屋を見ると、ベランダに出るドアが
開いている。
急いで行ってみると、
星空を見上げていたやすの姿がそこにあった。
「良かった〜。」
膝から砕け落ちた俺の姿を見て、
「あれ？たっちょん。
どしたの？」
「それはこっちのセリフ。(笑)
寝てると思ったのに、急にいなくなるんだもん。」
「ごめん、ごめん。」
「それでここで、何してる？」
「ふたご座流星群！」
「ふたご座流星群？」
「そう、流れ星やねん。」
「探してたの？」
「うん。」
「それで見つかったん？」
「へ、へ、言えへん。❤」
「いじわるー。(笑)」
俺は教えてくれへんやすをうしろから抱きしめた。
「ほら、こんなに体が冷たくなってる。」
「ほなら温めてくれる？」
「教えてくれたら、温めてあげる。」
「そんなことしたら、願いが叶わなくなっちゃう。」
「そうなの？」
「そうだよ、だから残念。
だけど俺は残念じゃないよ。(笑)」
「仕方ないな。
それじゃ二人でここで願おうか。」
「うん！」
〜やすくんの願い〜
ずっとずっと一緒にいられますように。❤
という話をふたご座流星群を探しながら
思いついちゃいました。
私の願い？
もちろん内緒ですわ。
〜fin〜
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作者名：niko | 作成日時：2019年8月1日 13時
