短編集 1 (ページ26)

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オクラとおおくら 1 ページ26

「たっちょん、明日何か予定ある？」

音楽番組の収録を終え、帰り支度をしていた

おおくらに声をかけた。

「やす～どうした？」

「あんな、ちょっと付き合って欲しいねん。」

「俺に？」

「そう、買い物にな、付き合って欲しいねん。」

「洋服？」

「ううん、ホームセンターに。」

「え？何買うねん。
重たいものでも買うん？
それとも、センスの良い俺に何か選んで欲しいん？」

「えへっ。
ホームセンターに着くまで内緒❤」

「おまえなぁ～(笑)」

「俺車出すから、明日の朝迎えに行くわ。」

「朝ごはんは？」

「良さそうな店あるから、そこ一緒に行こうや。」

「和食？洋食？中華？
もしやの、イタリアンとか？」

「和食やで。
魚の美味しい店らしいわ。」

「それは楽しみやな。
じゃあ、何時頃予定してればいい？」

「9時までには行くわ。」

「うん、じゃあ、待ってるわ。」

「うん。」

この会話を横で聞いていたひなちゃんが、

「おまえら、カップルか？
って突っ込まれたから、すかさずこう答えてしまった。」

「カップルですが、何か？(笑)」

「おまえら～アホか～。」

「はーい、そうでーす。」