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舞台の後で〜倉とやすの物語〜2 ページ23

青side

俺は自分の荷物と花束を持って新幹線のホー

ムで待っていた。

これに乗ればやっとたっちょんに会える。

この3ヶ月間、芝居の稽古が始まってからは

仕事以外では会わないようにしていた。

たっちょんはいつも俺に優しい。

でっかい熊さんのような体で俺を包みこんで

くれる。

凄くここちの良い場所。

だからこそ、その思いに甘えすぎてはいけな

いと自分に喝をいれる。

のぞみ888号東京行き

まもなく発車いたします。

俺は指定席に座ると、

カバンからたっちょんの人形を取り出して

まわりからわからないように、膝の上にのせ

た。

「さぁ、パパのところに一緒に帰ろうね。」

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作者名:niko | 作成日時:2019年8月1日 13時

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