ふたりきりのクリスマス�� ページ10
ふたりきりの・・・(笑)
おーくらside
良かった〜。
手に付けたブレスレットを見ながら、
やすがめっちゃ喜んでいる。
「ほんまにこれ綺麗。
いつまでも見てられる。」
「そんなに喜んでもらえたら、俺も選んだ
甲斐が有るってもんだ。
それで、やすは何を持って来たのかな？」
「あー、
ちょっと待ってて。」
そう言うと、壁に立て掛けであったものを
運んできた。
「これは？」
「開けてみて。」
「わかった。」
そう言うと包み紙を開けた。
「これは・・・。」
「へへっ、
俺が書いた自分の顔だよ。
おーくらにいつでも俺の事を感じていてほ
しいから。」
「それで描いてくれたの？」
「うん。」
その絵には、笑ってる顔のやすがいた。
これ以上ないくらいの、優しい顔。
「どう、かなぁ。」
「嬉しい。」
おーくらはそう言うと俺の事を抱きしめた。
「俺のために書いてくれたん？
嬉しすぎるよ。」
「ほんまに？」
「あたりまえやん。
この絵に見守られながら、毎日寝ることが
できるよ。
なぁ、この絵を寝室に飾っていい？」
「もちろん。」
「じゃあ、一緒に飾りに行こう。」
「うん。」
ふたりの共同作業。
「どう、曲ってない？」
「大丈夫やで。」
ふたりでベッドに座りながら絵を眺める。
「俺も絵が上手かったらな。」
「え？なんで？」
「俺の絵を描いてやすの寝室に飾る。」
「うわぁ、ありがとう。
でも・・・。」
「何やねん。(笑)」
「もう飾ってあんねん。
おーくらの絵、一緒に描いてん。」
「ま、まじ？
絶対見たい、見たいやん。
今からやすん家、行く！」
「そんなこと言ったって、今からチキン食
べないと。
それにな・・・。」
「それに？」
な、なんだ？
やすがめっちゃ照れている。
「俺も・・・食べてほしい。」
ん？
やす、何言うてるん。(驚)
ま、まじ？
食べても、ええの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niko | 作成日時：2020年12月21日 21時
