短編集 4 (ページ30)

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恵方巻き、作っちゃうんです。⑤ ページ30

ちび鬼達、あらわる。(笑)

またまたAさんのポケットとかばんに

わかれ、俺たちは事務所に帰ってきた。

「さぁ、急いで用意するわよ。」

そう言うと机の上に今もらってきたものを

テキパキと並べ始めた。

「ちび達、ちゃんと手を洗った？」

「はぁ～い。」

「じゃ、確認するよ。」

「はい！」

「お皿は？」

「OK!」

「ご飯は？」

「OK!」

「具材は？」

「揃ってるよ。」

「お醤油は？」

「OK!」

「はい、大丈夫ね。

あとはメンバーが来るのをまつばかりね。

「Aさん、これなぁに？」

「ん？あー、忘れてた。」

「また始まった。(笑)」

「何か言ったかしら？」

「いや、なーんも言うてません。(焦)」

「これは福豆よ。

ほら、豆まき用の豆なの。

豆まき、わかる？」

「あの、鬼は外、福は内って豆投げるやつ

やん。」

「はい、シンディ当たりよ。」

「それで持っできたの？」

「そうよ。

あ、もひとつ忘れた。」

そう言うと、Aさんは袋から何かを取り

出した。

「それ、なぁに？」

「鬼のパンツ。(笑)」

「ま、まさか・・・。」

「はい、タディ大当たり。

5人分ありまーす。」

「え？俺たち鬼？」

「嬉しいー。

鬼、オニ、(笑)」

「マリーはなんでも嬉しいのね。」

「うん。」

「じゃぁ、お着替えしようか。」